花火300発、中学生にエール 横須賀のPTAが企画

春の夜空に打ち上げられた花火を見る生徒ら=横須賀市立浦賀中学校

 横須賀市立浦賀中学校(同市浦賀3丁目)で27日、「PTA浦中祭花火プロジェクト」が開かれた。同校生徒ら約800人が、約300発の色彩豊かな花火を楽しんだ。

 同校では新型コロナウイルスの影響で、この1年間の修学旅行や体育祭などの行事が相次いで中止や規模縮小となった。苦しい思いをした生徒に元気と勇気を持ってもらおうと同校PTAが企画し、花火の打ち上げなど技能資格を持つ「花火師」で湘南学院高校講師の安部英次さんが協力した。

 音楽に合わせてナイアガラなどの仕掛け花火や、スターマインが連続して夜空に打ち上がると、会場から大きな歓声が上がった。11日に卒業した平野亜実さん(15)は「今まで見た花火の中で一番きれいだと思った。これから花火を見るたびに今年経験したことを思い出す」と話した。同校PTAの加藤雄治会長は「卒業生は4月からの新しい環境で頑張ってほしい」とエールを贈った。

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