苦戦デビューの中日・根尾 辛抱強く起用明言も…与田監督はいつまで待てるか

フライを落球する根尾

中日・根尾昂内野手(20)が開幕カードで苦戦を強いられた。

広島との開幕3連戦にすべて「8番・左翼」で先発出場。26日の開幕戦では今季初安打をマークしたが、結局、3試合で9打数1安打で打率1割1分1厘、4三振と振るわなかった。

それでも与田剛監督(55)は根尾を擁護。「まだ3試合。ほかにも打てていない選手は、他球団にだって、どこにでもいる。使うと決めた以上は、いろんなことを考えながら使っているわけなんで、数試合でコロコロ代えるつもりはない」と言い切った。

28日は6回に守備でも失策。松山の左翼への打球に追いつきながらも落球してしまった。失点にこそつながらなかったが、無死二塁のピンチを招いてしまった。

この根尾のまずいプレーについても指揮官は「もちろん、捕らないといけなかった」と言いつつも「使っている監督の責任なんで選手たちはどんなときでも自信を持って思い切ってプレーしてほしい。うまくいかなくても使っていくし、練習して反省して、その繰り返し。若手を使うのはいろんな覚悟が必要。思いはとにかくいい選手になってほしい。特に若い選手にはそれが一番。そのために試行錯誤しながらやっていきたい」と力説した。

根尾をまったく責めず、今後も起用し続ける方針を示した与田監督だが、いつまでも…というわけにはいかない。ベテラン・福留、井領、武田や若手でも滝野、岡林らも左翼スタメンのチャンスを狙っている状況で、来日が遅れている新外国人・ガーバーの合流も4月中にはありそうなだけに根尾は何とか結果を残して左翼スタメンを死守し、3年目の飛躍を遂げたいところだ。

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