1シーズンで地球一周以上も… 今季パ・リーグ6球団で最も移動距離が長いのは?

日本ハム・栗山監督(左)とソフトバンク・工藤監督【写真:石川加奈子、藤浦一都】

ホームやビジターでの試合で飛び回るプロ野球選手たち

プロ野球の2021年シーズンが26日に開幕。全国各地を飛び回り、オープン戦を含め150試合以上を戦う選手たちを見て、みなさんも一度はこう思ったことがあるはずだ。

「プロ野球選手って1年でどれくらい移動してるの?」

そんな疑問を解決すべく、今季の移動距離を調査。3月のオープン戦からレギュラーシーズン終了まで、1年間を通して1軍に帯同する場合、選手たちはどれほどの距離を移動するのか。パ・リーグ各球団の総移動距離を算出してみた。

【総移動距離の算出ルール】
・飛行機利用の場合は空港間の飛行距離
・新幹線利用の場合は駅間の運行距離
・上記の2つを利用しない場合(関東球場間の移動など)は球場間の距離
・宿舎と球場・駅・空港間は含めない
・オープン戦からシーズン開幕までの期間、五輪開催による中断期間は本拠地球場に戻るものとする

例:札幌ドームから楽天生命パーク宮城への移動の場合
・札幌ドーム→新千歳空港(42キロ)
・新千歳空港→仙台空港(523キロ)
・仙台空港→楽天生命パーク宮城(21キロ)

※当記事の移動距離は独自に算出したものであり、実際の移動距離とは異なる場合がある。

パ6球団のうち移動距離が最も長いのは、札幌ドームを本拠地とし、交通手段として主に飛行機を利用する日本ハム。地方球場での主催試合もあり、北は旭川スタルヒン球場から南は沖縄タピックスタジアム名護までを移動する。同じく飛行機の利用が多いソフトバンクの移動距離の長さも際立っている。

パ6球団の平均移動距離はベースランニング換算で約30万周

○日本ハム
4万7371キロ≒地球1周(約4万75キロ)+羽田空港からオーストラリア・ブリスベン空港まで(約7130キロ)

○楽天
2万9741キロ≒地球半周(約2万38キロ)+羽田空港からフランス・シャルルドゴール空港まで(約9700キロ)

○西武
2万8898キロ≒地球半周(約2万38キロ)+羽田空港からアイスランド・レイキャヴィーク空港まで(約8840キロ)

○ロッテ
2万9419キロ≒地球半周(約2万38キロ)+羽田空港からドイツ・ミュンヘン空港まで(約9350キロ)

○オリックス
3万182キロ≒地球半周(約2万38キロ)+羽田空港からカナダ・トロントピアソン国際空港まで(約1万300キロ)

○ソフトバンク
4万1279キロ≒地球一周(約4万75キロ)+羽田空港から韓国・仁川国際空港まで(約1180キロ)

日本ハムの総移動距離を身長180センチの人が徒歩で移動する場合はこのように。日々の歩数で球団を応援できる歩数系アプリ「パ・リーグウォーク」で6球団全ての選手図鑑を優にコンプリートできちゃいます。ベースランニングに換算すると、6球団平均で約30万周も。

ちなみに1日で約40キロ歩いたと言われている参勤交代で考えると、こんなに歩き続けることに……。

本拠地が全国各地に点在しており、6球団平均で約3万4000キロを移動するパ・リーグの選手たち。普段の試合や練習に加えての長距離移動は、心身に負担がかかるが、適度に身体と心を休めながら怪我なく2021シーズンを戦い抜いてほしい。(「パ・リーグインサイト」高橋優奈)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

© 株式会社Creative2