乙武氏が官僚の過重労働に苦言「人材が集まらず、この国自体が劣化していくと思う」

乙武洋匡氏

作家でタレントの乙武洋匡氏(44)が29日、ツイッターで“官僚の疲弊”に言及した。

現在、立憲民主党など野党側が国会での質問通告(締め切り)が守られず、官僚の過重労働につながっていることが問題になっている。これについて立憲民主党の安住淳国対委員長は「(官僚の)過重労働は通告が遅いからというのは陳腐な話」などと反発している。

乙武氏はこの問題について「官僚の働き方、もう少しケアすべきだと思うんです。それは『官僚のため』ではなく、私たち『国民のため』。彼らが疲弊することで不利益を被るのは、間違いなく私たちですから……」と訴えた。

続けて「教師や政治家と一緒で、官僚も不祥事があったときだけクローズアップされてしまうので、世間からはあまりいい印象を持たれていないかもしれません。だからと言って『馬車馬のように働け』という方向に流れると、確実に人材が集まらず、この国自体が劣化していくと思うんですよね」と官僚だからどれだけ使っても大丈夫、という風潮に苦言を呈した上で「官僚、大事」と結んだ。

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