【K―1】武尊が那須川天心への思いを激白「立ち技最強はK―1だと証明したい」

一夜明け会見した武尊

立ち技格闘技「K―1」の年間最大興行「K’FESTA.4」の一夜明け会見が29日に都内で行われ、レオナ・ペタス(28)を下しV2に成功した武尊(29)が、熱望される那須川天心(22)との対戦について思いを語った。

両者足を止めて打ち合うなど、壮絶な打撃戦を2R1分4秒で制した。激闘から一夜明け「ホッとしました。タイトルマッチっていうのもあるし、僕からしたら(負けたら)失う物しかない試合だった。皆様が期待していただいている(那須川との)試合もこの試合に勝たなかったらやる資格もない。僕は1回でも負けたら引退するって決めているんで」と安堵の表情。格闘技界を震撼させた打撃戦になったことについては「強いのは分かってるけど、この選手と全力で打ち合って勝ったら、もっと上に行けるっていうか、もっと戦い続ける資格があるなって、自分を試したじゃないけど、そんな試合でした」と振り返った。

準備段階ではギリギリまで追い込まれた。「今までで一番背負って、メンタル的なきつさで『こんなきついことはやりたくない』と思った。その期間、いろんな人の言葉とかあって助けられたんですけど、それでもラスト2~3週間くらいは不眠症のような状態でした」と明かす。

だが、その那須川もリングサイドの特別席で観戦する中で行われた試合を制し、対決の機運はさらに高まった。

「自分が格闘技を見てすごくパワーをもらって今の人生があるので、逆に発信する立場になりたい。もっともっと格闘技を他のスポーツに負けないようなメジャースポーツにしていきたいし、文化の様にしていきたいんで。そのためにもっともっと広げていきたいなというのが大きな目標で、そのためにやりたい試合があるんで」

そして〝那須川戦で格闘技のパワーを見せたいか?〟と問われると「それが一番にあるし。もちろん試合なんで絶対に負けたくない。この数年ずっと『武尊の方が強い』『天心選手の方が強い』っていう論争みたいなものがずっとあって、自分より強いといわれている人がいるって格闘家として悔しいし、その悔しさはずっとあったんで、勝って『立ち技最強はK―1だ』というのを証明したい。だけど格闘技という大きなジャンルとして『格闘技のパワーというのはこんなに大きいんだよ』というのをたくさんの人に知ってもらう機会にもなるので、そのうれしさはあります」と思いを吐露した。

ちなみに、那須川が自身と武尊を「悟空とベジータじゃないですか? 僕が悟空です」と話したことを聞かれると「悟空とベジータなら、僕が悟空じゃないですかね。僕も悟空が好きなんで」と一歩も引く様子はなし。両雄の激突に注目したいところだ。

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