Join Spot 伏見町 / Freeman Coffee 〜 使いかたは無限大のまちのレンタルスペース。人気喫茶店のドリンクが楽しめるカフェも併設

会議や打ち合わせ、セミナー、イベントの開催などレンタルスペースはいろいろな用途に使えます。

レンタルスペースが、駅近な街中にあれば気軽に使えて便利ですよね。

実は、JR福山駅前の伏見町にはそんなレンタルスペースがあります。

その名は「Join Spot 伏見町 (ジョイン・スポット・ふしみちょう)」。

また、Join Spot 伏見町にはコーヒースタンドが併設されています。
それが「Freeman Coffee (フリーマン・コーヒー)」です。

レンタルスペースの利用がないときは、カフェとして営業しています。

しかもFreeman Coffeeは、岡山の人気喫茶店「オンサヤコーヒー」がドリンクをプロデュース。

さらに地元・伏見町の和菓子店とのコラボメニュー「あんバタービスケット」など、注目の商品があるのです。

気軽に使える「まちのレンタルスペース」でありながら、オシャレなカフェでもあるJoin Spot 伏見町/Freeman Coffeeの特徴や魅力などに迫ります。

Join Spot 伏見町 / Freeman Coffeeとは

Join Spot 伏見町は、JR福山駅前の伏見町にあるレンタルスペース。

そしてFreeman Coffeeは、Join Spot 伏見町に併設されているカフェ(コーヒースタンド)です。

昔からあるビルをリノベーションした「WATERING HOLE(ウォータリング・ホール)」1階にあります。

WATERING HOLE 1階の最東(向かって一番右側)にある

同じ1階には「備後福山ブルーイングカレッジ&THE BEER」や「かみてつ青果店」があります。

また向かいには「旧水曜カレー」や「富久屋本舗(ふくや ほんぽ)」、ななめ向かいには「今川茶舗」という立地です。

Freeman Coffeeのカウンター
店内は白色を基調としており、大きな窓があるので明るい雰囲気
広々とした開放的な店内

落ち着いた雰囲気もJoin Spot 伏見町/Freeman Coffeeの魅力のひとつです。

レンタルスペースとして利用できる「Join Spot 伏見町」

Join Spot 伏見町をレンタルスペースとして利用する場合、おもに以下の3とおりの利用方法があります。

フロア中央には開閉式の間仕切りが
間仕切りを閉めると、ミーティングルームが出現
カフェ側から見たところ

たとえば、以下のような使いかたができます。

  • Aで貸切し、飲食店のチャレンジショップをする
  • Bで貸切し、展示会を開催
  • ミーティングルームとして貸切し、会議や打ち合わせ・寄合・セミナーをおこなう
  • ミーティングルームとして貸切し、商品の販売をおこなう

ほかにも、さまざまな用途に利用できます。

またJoin Spot 伏見町が主催する、英会話教室や書道教室といったイベントも開催されます。

利用方法と利用料金

価格は消費税込。 2021年3月時点の情報

Join Spot 伏見町の利用方法別の料金は、以下のとおりです。

街の未来を担う学生にしっかりと利用してほしいという思いから、なんと学生はレンタル利用料金が無料

上限は、月2回までです。

ほかに、事前に利用方法を説明しまちづくりに関する非営利事業である「まちづくりプロジェクト」と認められると、割引の料金でレンタル利用できます。

また一般企業で定期的にレンタル利用をするという場合は、サブスクリプション(定額)料金もあるのでお得です。

サブスクリプションだと、毎月定額の料金で利用できます。

この場合、各プラン3回(1回2時間)まで利用可能です。
4回を超える場合は、各プラン半額で利用できます。

利用時のようす

Joins Spot 伏見町の、レンタルスペースとして利用されている風景を紹介しましょう。

書道教室 (提供:Join Spot 伏見町)
英会話教室 (提供:Join Spot 伏見町)
英会話教室 (提供:Join Spot 伏見町)
映画試写会 (提供:Join Spot 伏見町)

岡山・オンサヤコーヒーがプロデュースした「Freeman Coffee」

Join Spot 伏見町にはカフェ「Freeman Coffee(フリーマン・コーヒー)」が併設されています。

レンタルスペースとしての利用がない場合、ミーティングルームのみ利用されているときは、レンタルスペースのフロアを客席としてカフェ営業をしているのです。

席は2人がけテーブル席が3卓、4人がけテーブル席が2卓あります。

テーブルの配置は変更可能

ほかに6人がけテーブル席が1卓ありますが、ミーティングルームとして貸切時は利用できません。

ミーティングルームとしても使える6人がけテーブル席
カウンター席は3脚

電源無料Wi-Fiもあり、パソコンなどの充電もOKです。
コワーキングスペース的な利用もできます。

充実のドリンクメニューとこだわりのフードメニュー

価格は消費税込。 2021年3月時点の情報

さきほど紹介したとおり、Freeman Coffeeのドリンクのほとんどは、オンサヤコーヒーのプロデュースです。

ドリンクの種類は、なんと20種類!

ドリンクメニューのうち「抹茶ホワイトチョコ」(620円、テイクアウト 610円)と「水出しグリーンレモ・ティー」(460円、テイクアウト 450円)の2品は、Freeman Coffeeのオリジナル

ほかのドリンクはすべて、オンサヤコーヒーと同じメニューです。

岡山の名店の味が福山でも楽しめるのは、とても魅力的ではないでしょうか。

フードは全部で6種類

フードはFreeman Coffeeのオリジナルです。

「ビスケット」が4種類、ほかにピザが2種類あります。

ドリンクは全品テイクアウト可能、フードもビスケットとあんバタービスケットの2種類がテイクアウト可能です。

店内で販売されているウシオチョコラトル(尾道市)のチョコレート
店内で販売されているザ・スマイル・チョコレート(大津市)のチョコレート

一番人気「あんバタービスケット」は伏見町の老舗和菓子店の粒あんを使用

あんバタービスケット」(550円、テイクアウト 500円)は、フードのなかで一番人気の商品です。

ビスケットは、姉妹店のFOREVER(フォーエバー)でかつて人気メニューだったものを復刻したもの。

そのビスケットにタップリの粒あんと、板状のバターが挟んであります。

なおカフェオレやウィンナーコーヒーなど、Freeman Coffeeで使う牛乳はすべて砂谷牛乳のものです。

富久屋の粒あん
砂谷牛乳使用の自家製バター

ビスケットはアメリカの伝統的な菓子で、速成パンの一種です。

Freeman Coffeeでは、アメリカ南部のレシピを元にすべて店内で製造しています。

ビスケットの生地

ビスケットの表面はサクッとしていて、中の生地はホロホロとした食感でありながらシットリ。

生地の甘みや風味をほんわりと感じながら、香ばしさが広がります。

粒あんは小豆の食感や風味がシッカリと感じられ、ほどよい甘さ。

そこへバターの風味とトロリとした舌触りが、粒あんの甘みや生地の風味をつつんでいきます。

生地の風味と粒あんの甘さ、バターの風味と塩味の一体となったおいしさが、やみつきになりそうです。

「フレンチプレス」はマイルドとダークの2種

フレンチプレス」(500円、テイクアウト 490円)は、Freeman Coffeeを代表するコーヒーメニューです。

フレンチプレスは専用の器具を用い、挽いたコーヒー豆を直接湯に浸す方法。

フレンチプレスの抽出中のようす

使っているコーヒー豆は、オンサヤコーヒーがFreeman Coffee向けに独自にブレンドした「フリーマン・ブレンド」。

ブレンドしているのはブラジル、東ティモール、エチオピアの新鮮な豆です。

中煎りでほのかな酸味があって飲みやすい「マイルド」と、深入りでコーヒーならではの苦みやコクが楽しめる「ダーク」の2種類があります。

マイルドを飲んでみました。

コーヒーのほどよい風味・苦みとともにさわやかな酸味も広がり、飲みやすくコーヒーの味わいを楽しめます。

「カフェトニック」はアイスコーヒーをトニックウォーターで割ったもの

カフェトニック」(620円、テイクアウト 610円)は、深入りアイスコーヒーをトニックウォーターで割ったものです。

コーヒーの苦味と風味、トニックウォーターの甘みとほのかな酸味の調和がクセになります。

そこへ、レモンのさわやかな酸味がほんのりと漂ってくるのです。

カフェトニックは、スッキリとした大人の爽やかさが印象に残りました。

「ウィンナーコーヒー」のこだわりは”味の層”

ウィンナーコーヒー」(620円、テイクアウト 610円)は、コーヒーの上にホイップクリームがタップリと載ったものです。

フレンチプレスの倍の豆を使った濃いコーヒーで、ブランデーとザラメを使っています。

上からホイップのまろやかな甘さ、深い味わいのコーヒー、ブランデーの香り、ザラメの甘みという「味の層」を楽しめるのが特徴です!

「ミックスフルーツジュース」は各種フルーツと砂谷牛乳がポイント

ミックスフルーツジュースのテイクアウト

ミックスフルーツジュース」(640円、テイクアウト 630円)は、昔ながらの喫茶店を思い浮かべるドリンクです。

しかしながら、若い世代にも人気があります。

瀬戸田産の季節の柑橘(かんきつ)、バナナ、黄桃シャーベットに砂谷(サゴタニ)牛乳を混ぜているのが特徴です。
取材時(2021年3月)の柑橘は、ネーブルでした。

砂谷牛乳は広島市湯来地区にあり、こだわりの牛乳をつくっています。

淡い山吹色をしたミックスフルーツジュース

トロリとした舌触りに、爽やかな甘さとほどよい酸味のハーモニーが楽しめる、フルーティーな一杯です。

Join Spot 伏見町/Freeman Coffee 紹介ムービー

Join Spot 伏見町/Freeman Coffeeでは、紹介ムービーを制作しています。

ぜひ見てください。

レンタルスペースとしてもカフェとしても使えるJoin Spot 伏見町/Freeman Coffee。

Join Spot 伏見町を運営する株式会社 Leuk(ルーク)の中西彩(なかにし あや)さんと、Freeman Coffeeの店長・藤井智絵美(ふじい ちえみ)さんに話しを聞きました。

Leukの中西 彩さんと店長の藤井 智絵美さんにインタビュー

Freeman Coffee 店長・藤井 智絵美さん

レンタルスペースとしてもカフェとしても使えるJoin Spot 伏見町(ジョイン・スポット・ふしみちょう)/Freeman Coffee(フリーマン・コーヒー)。

Join Spot 伏見町を運営する株式会社 Leuk(ルーク)の中西彩(なかにし あや)さんと、Freeman Coffeeの店長・藤井智絵美(ふじい ちえみ)さんにインタビューをしました。

まちづくりに関わる企業が連携し、新たな地域の拠点を

──開業の経緯を知りたい。

中西(敬称略)──

もともとJoin Spot 伏見町が入っているビル「WATERING HOLE」は、ダンススクールの建物でした。

ダンススクールが閉鎖して、株式会社 都市環境研究所というまちづくりの会社がビルのオーナーになり、リノベーションによるにぎわいの創出が始まったんです。

それがWATERING HOLEでした。

WATERING HOLEではJoin Spot 伏見町の開業前、すでに備後福山ブルーイングカレッジ&THE BEERやかみてつ青果店が営業しています。

しかし新型コロナウイルス感染症の流行の影響もあって、3スペースのうちの残る1スペースが空いたままでした。

そこで、福山でまちづくり事業をしている株式会社 築切家守舎(つっきり やもりしゃ)と株式会社 Leuk(ルーク)、さらに日本総合住生活 株式会社(JS)の三社が連携。

地域の拠点となる施設を新たに整備することになりました。

それがJoin Spot 伏見町です。

2020年(令和2年)12月18日にオープンしました。

レンタルスペース+カフェという形態となった理由

──なぜ、レンタルスペースにカフェを併設するというスタイルになったのか。

中西──

福山って一般企業などが借りられるレンタルスペースや貸し会議室の数が少ないんです。
あっても使い勝手が悪かったりして……。

福山は企業の多い土地なので、とくに駅前ではレンタルスペースの需要があるのではないかというのがひとつ。

もうひとつの理由は、使いかたを指定しないレンタルスペースにすることで、学生や地元の人たちがいろいろなことに使えるのではないかと思ったんです。

イベントや町内の寄合、展示会などいろいろな使いかたができます。

学生と企業、地元住民のつながれる場所があれば、伏見町の活性化につながっていくというのが、Join Spot 伏見町のコンセプトですね。

ただレンタルスペースだけだと、利用がないときには何も利益を生みません。

そこでカフェ「Freeman Coffee」を併設することで、ふだんは気軽にドリンクなどを楽しんでもらえる場所にしました。

Freeman Coffeeは株式会社 Leukの系列会社・FOREVER&COMPANY(フォーエバー・アンド・カンパニー)株式会社が出店しています。

岡山の人気喫茶店とタッグ

砂谷牛乳を使った「カフェオレ」(提供:Freeman Coffee)

──カフェ「Freeman Coffee」のこだわりやポイントは?

藤井(敬称略)──

一番のポイントは、岡山の人気喫茶店「オンサヤコーヒー」がドリンクメニューを監修していることです。

オンサヤコーヒーの創業者のかたは、実は福山出身。
そのご縁で、全面的に協力していただけることになったんです。

私たちスタッフは、岡山のオンサヤコーヒーで研修を受け、オンサヤコーヒーのノウハウを指導していただきました。

材料やつくりかたまで、オンサヤコーヒーと同じです。

一部を除き、ドリンクメニューはオンサヤコーヒーと同じもの・同じ味を楽しめるのがFreeman Coffeeの魅力だと思います!

コーヒー豆はオンサヤコーヒーがFreeman Coffee向けにブレンドしたオリジナル・ブレンドです。

またオンサヤコーヒーは牛乳にもこだわりがあり、広島市湯来地区の「砂谷牛乳」の牛乳を使用しています。

砂谷の牛乳は低温殺菌が特徴です。
そのため牛乳を温めても、牛乳特有の臭いがなく、コクも濃厚なんですよ。

ほかにもチョコレートは、尾道市向島の「ウシオチョコラトル」のものを使っています。
これもオンサヤコーヒーのこだわりです。

地域の老舗とFreeman Coffeeのコラボなど、オリジナルメニューも魅力

ウシオチョコラトルのチョコを使用「ウシオチョコオレ」(提供:Freeman Coffee)

──逆にオンサヤコーヒーとは違う、Freeman Coffeeならではのこだわりはある?

藤井──

フードは当店のオリジナルです。
なかでも「ビスケット」は、当店でつくっている自慢の逸品です!

ビスケットは、Freeman Coffeeの姉妹店となるFOREVER(フォーエバー)というカフェで、以前にメニューにありました。

人気があったので、Freeman Coffeeで復刻したんですよ。

ビスケットに砂谷乳業を使った自家製バター、店の向かいにある老舗和菓子店「富久家本舗(ふくや ほんぽ)」の粒あんを挟んだ「あんバタービスケット」が看板フードメニューですね。

また斜め向かいにある「今川茶舗」の抹茶を使った「抹茶ホワイトチョコ」、緑茶を使った「水出しグリーンレモ・ティー」もオススメです。

伏見町の老舗とFreeman Coffeeのコラボメニューも、当店の大きな特徴です。

今後の展望

Freeman Coffee自慢の「ビスケット」

──今後の展望ややってみたいことがあれば、教えてほしい。

藤井──

せっかくのレンタルスペースですから、みなさまに大いに活用してもらえるようにしていきたいですね。

地域のみなさんがJoin Spot 伏見町に集まり、何かおもしろいことが生まれればいいなと思います。

Join Spot 伏見町/Freeman Coffeeは街と人と企業がつながる場所

あるときはレンタルスペースとして、あるときはカフェとして、さまざまな人が集うJoin Spot 伏見町とFreeman Coffee。

イベントの開催、展示会、コワーキングスペース、会議や打ち合わせの場所、そしてカフェとしてゆっくりとくつろぐ。

使う人しだいで無限の可能性を秘めていると思います。

注目のスポット・Join Spot 伏見町とFreeman Coffee、ぜひ活用してみてください!

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