新潟県上越市の高田城址公園のソメイヨシノが開花、観測史上2番目の早さ

調査木の開花の様子

4月1日の第96回高田城址公園観桜会の開幕を前に、新潟県上越市の高田城址公園で29日、公園内の調査木のソメイヨシノが開花し、上越市の市民団体エコ・グリーンらが開花宣言を行った。開花宣言は観測史上最も早かった昨年の27日に次ぐ、過去2番目の早さ。

この日は朝から暖かい日となり、正午近くには汗ばむほどとなった。午前11時からエコ・グリーンの鈴木敏男代表らが樹齢100年近くのソメイヨシノの調査木を観察し、開花を確認した。開花の条件は調査木の桜が5、6輪咲いていることだが、この日は一気に開き、調査木以外の木のソメイヨシノも咲いていた。

高田城址公園の開花宣言は平成19年に高田測候所が無人化となってから平成21年にエコ・グリーン単独で行い、平成22年からは上越観光コンベンション協会と合同で行っている。

エコ・グリーンの鈴木代表は「20日くらいから調査木を観察してきた。大雪の影響は枝が折れたり、被害があったが、桜守(さくらもり)の2人などが枝を切ったりしてくれた」と話していた。桜守とは、高田城址公園の桜の管理や公園の管理を担当する人で、上越市の非常勤職員のこと。

なお、第96回高田城址公園観桜会は新型コロナウイルスの影響で、公園での宴会の禁止や飲食物はテイクアウトのみとするほか、屋台の数を縮小するなど、一部規模を見直して4月1日から15日まで行われる。

さくらロードとなる場所はすでに咲いている

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