【MLB】大谷翔平は「ベーブ・ルース以来最高の二刀流」 活躍に“感銘覚える”と米メディア

エンゼルス・大谷翔平【写真提供:Angels Baseball】

OP戦の活躍に「能力に問題はないことを思い出させた」

メジャー4年目を迎えたエンゼルス大谷翔平投手は二刀流完全復活に向け、順調に調整を進めている。ここまでのオープン戦では11試合に出場して打率.571、5本塁打、8打点。投げても渡米後最速となる101.9マイル(約164キロ)を計測した。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は「2021年スプリングトレーニングにおける最大の『驚き』と『失望』」とした記事で、大谷の驚異的なパフォーマンスについて「感銘を覚える」と伝えている。

「ブリーチャー・レポート」は“驚き”に「ショウヘイ・オオタニの二刀流復活」を挙げ、次のように伝えている。

「今春、打撃において最も感銘を覚えるのはほぼ間違いなくショウヘイ・オオタニだろう。投球において最も感銘を覚えるのは…… まあ、こちらもほぼ間違いなくショウヘイ・オオタニだろう。防御率は7.88だが、8イニングで14の三振を奪った過程で100マイル(約161キロ)を出し、破壊力抜群のスプリットとスライダーを投げた」

大谷が今季二刀流として活躍を続けられるかについて「疑問を持つのはもっともだろう」と指摘。昨年までの3年間においては、怪我や2020年シーズンの打撃不振によって「頓挫した」とした説明する。

だが、このオープン戦での圧倒的な活躍は「オオタニの純粋な能力に問題はないことを思い出させてくれた」と解説。「健康を維持できればベーブ・ルース以来となる最高の二刀流スターとしてのポテンシャルを存分に発揮するかもしれない」と予測している。

ブレーブスのフレディ・フリーマン【写真:AP】

昨季の両リーグMVPらは「OP戦で失望した選手」に

一方、失望した選手として昨季のMVPであるホセ・アブレイユ(ホワイトソックス)内野手とフレディ・フリーマン内野手(ブレーブス)を挙げ「両リーグのMVPがLVP(Least Valuable Player=最も価値が低い選手)のように思える」と断じている。

2月後半に新型コロナウイルスに感染したアブレイユはキャンプ入りが遅れ、オープン戦の成績は打率.224、1本塁打。フリーマンは打率.206、1本塁打と結果が出ていない。

また、1対5のトレードでロッキーズからカージナルスに移籍したノーラン・アレナド内野手、アストロズからFAとなりブルージェイズに加入したジョージ・スプリンガー外野手も失望した選手とし、「ブルージェイズとカージナルスはキャンプに突入する際、即座に評判通りの活躍をするだろうという期待を持っていた。しかし今の所そこまで良い結果を残していない」と評価している。アレナドはここまでのオープン戦で打率.222、0本塁打、スプリンガーは打率.240、1本塁打という成績になっている。

しかし、あくまでもオープン戦。大谷を含め、これらの超大物選手はレギュラーシーズンでどのような成績を残すだろうか。(Full-Count編集部)

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