U―24日本代表FW林大地(23=鳥栖)が29日のU―24アルゼンチン代表戦(北九州)で猛アピールに成功した。
この日は五輪代表として初出場となる1トップで先発を果たすと、スコアレスの前半45分に値千金の先制点。最終ラインのDF瀬古歩夢(20=C大阪)からの長い縦パスをうまくトラップし、背後に抜け出すと、GKとの1対1を落ち着いて決めた。「僕のところに背後からいいボールが来たので、決める責任はFWにある。しっかり決められてよかった」と振り返った。
好連係を演出した瀬古から試合前に「常に見てるから準備していて」言われていたという。その言葉通り「いいボールを出すのは練習から分かっていたので、常に準備をして待っていた」。またMF久保建英(19=ヘタフェ)との連係については「タケ(久保)はすごい技術があるので、『(自分の)周りをウロチョロしといてほしい』と言った」と語るなど、周囲とのコミュニケーションも初ゴールへつながった。
今回の活動にはMF堂安律(22=ビーレフェルト)に代わる追加招集として参加。つかんだチャンスをしっかりモノにした点取り屋は「選ばれる前から常に(東京五輪は)意識していた。出られるチャンスがあるならそこを目指してサッカーをしていきたい。また呼んでもらえるようにチームで頑張りたい」と誓った。