阪神・マルテの「ラパンパラ」商品化…6日の伝統の一戦から発売も

ラパンパラは令和の虎名物として定着するか

阪神のジェフリー・マルテ内野手(29)の新パフォーマンスが話題だ。開幕3戦目、28日のヤクルト戦(神宮)の3回に1号ソロを放った際に披露した「ラパンパラ」がそれ。ベンチに並んでのナイン総出の弓引きポーズは開幕3連勝と勢いにのるチームの一体感を象徴する一幕となった。

さっそく球団も反応。営業担当者は「ラパンパラグッズに関しては既に開発段階に入ってます」と商品化に動いていると明かす。早ければ週明け6日の甲子園球場での本拠地開幕戦となる巨人戦での店頭展開も可能な勢いだ。

だが、ラパンパラには一つだけ懸念材料が…。2013年に一世を風靡したかつての虎のベンチパフォーマンス「グラティ」と似ているという点だ。本塁打などの得点時にベンチ総出で一斉にグラウンドやスタンドを指さす「グラティ」は一部OBなどから「相手チームに対して敬意を欠く」などと苦言を呈され、その年限りで封印される憂き目に遭った。うるさ型のOBが多い伝統球団だけに「今回のラパンパラも横ヤリを入れられるのでは」と危惧する虎党も少なくない。

こんな状況に立ち上がったのが球団OBでグラティ生みの親でもある西岡剛氏(36)だ。同氏は29日に自身のツイッター上で「(ラパンパラは)相手の侮辱にはならない。プロ野球はエンターテインメントでありファンが喜ぶならやるべき。この一瞬の盛り上がりがチームメートの心も一致する瞬間である」と擁護論を展開した。

「矢野ガッツ」に象徴されるように、ベンチとファンの心を一つにするパフォーマンスは矢野監督自身も志向するところ。ラパンパラが令和の虎名物として定着するか、注目だ。

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