西九州道に95億円超配分 2021年度予算、大幅増 国交省

西九州道・松浦―佐々のルート

 国土交通省の2021年度の当初予算配分で、西九州自動車道で未開通となっている松浦佐々道路(19.1キロ)の建設費に、本年度当初の80億円から大幅増額となる95億円超が盛り込まれる見通しであることが29日、分かった。県北地域の動脈として整備を加速させる。
 建設費は近年、当初予算で20億円ずつ増えており、今回の配分もその流れに沿った措置とみられる。21年度予算と一体的に編成された本年度の第3次補正予算で計上された18億6千万円を併せると100億円の大台に乗せる建設費となる。
 西九州道は長崎、佐賀、福岡各県にまたがる全長約150キロ。7割超の約110キロが供用されているが、松浦佐々道路は未開通となっており、ミッシングリンク(未連結区間)の解消が課題になっている。自然災害発生時や救急搬送などの緊急輸送や経済活性化に必要不可欠として、本県選出国会議員や県、沿線自治体の首長、関係団体が要望活動を強めていた。
 地域高規格道路「島原道路」の一部になっている諫早-雲仙両市間の国道57号森山拡幅事業(約7.6キロ)には約25億円が配分される予定。


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