西海・伊ノ浦郷線 ヘアピンカーブ改良工事完成 住民「安心安全が高まった」

市道伊ノ浦線改良区間の通り初めをする車両=西海市(写真は一部加工)

 救急車や大型車両の進入が困難だった西海市西彼町伊ノ浦郷で、市が進めてきた市道伊ノ浦線のヘアピンカーブ改良工事(全長141メートル、幅5メートル)が完成。23日に供用を始めた。
 市建設課によると、同郷の集落と国道202号を結ぶ道路で、改良前の旧道には幅約3メートルの鋭角なカーブがあり、車両の通行が困難だった。2005年の旧西彼5町合併前から住民らが改良を求めていた。工事は16年度にスタートし今月完成。全長は349メートル。総工事費は約4億2千万円。
 開通式では杉澤泰彦市長らがテープカットした後、住民らが車で通り初めをした。行政区長の湯川和昭さん(66)は「地権者に協力していただき、火災時など住民の安心安全が高まった。大変ありがたい」。旧道のそばに住む山内與市さん(79)は「立ち往生した救急車やバスを何度も誘導したり、押したりした。みなさんの願いがかない最高」と話した。

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