パイレーツの開幕投手はクール メジャー5年目で初の大役

日本時間3月30日、パイレーツのデレク・シェルトン監督はチャド・クールが今季の開幕投手を務めることを発表した。クールはメジャー5年目で初の大役となる。先日、開幕投手を務める可能性について尋ねられた際、「リーグを見渡してみると、他球団の開幕投手はビッグネームばかりだ。(開幕投手を任せてもらえるなら)もちろん光栄なことだよ」と話していたクール。パイレーツでは5年連続で「初の開幕投手」が誕生したことになった。

現在28歳のクールは昨季11試合(うち9先発)に登板して46.1イニングを投げ、2勝3敗、防御率4.27、44奪三振を記録。2018年9月にトミー・ジョン手術を受けたため、2019年シーズンを全休したものの、昨季はシーズン最終登板でカブスを相手に7回2安打無失点の好投を見せるなど、完全復活の足掛かりとなる1年を過ごした。今季の開幕戦の相手は、そのカブスである(カブスの開幕投手はカイル・ヘンドリックス)。

パイレーツは今オフ、ジョー・マスグローブ(パドレスへトレード)、ジェイムソン・タイオン(ヤンキースへトレード)、トレバー・ウィリアムス(戦力外となってカブスと契約)がチームを去り、先発投手陣がさらに弱体化。開幕投手の最有力候補だったスティーブン・ブロールトが広背筋を痛めて離脱しているため、クールに開幕投手の大役が回ってきた。シェルトンは「(ブロールトとクールの2人は)一緒に頑張ってきた仲間だから、スティーブンもチャドと同じくらい喜んでいると思う。2人がハグを交わす姿を見るのは素晴らしかった」と話している。

パイレーツでは2014年から3年連続でフランシスコ・リリアーノが開幕投手を務めていたが、2017年はゲリット・コールが初の開幕投手に。その後、2018年はイバン・ノバ、2019年はタイオン、昨季はマスグローブが初の開幕投手を務めており、「初の開幕投手」が誕生するのはこれで5年連続となっている。

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