メッツがリンドーアに10年契約をオファー 契約延長成立なるか

今季終了後にFAとなるフランシスコ・リンドーアはメッツとの契約延長交渉の期限をレギュラーシーズン開幕日(日本時間4月2日)に定めており、その交渉期限が迫っている。そんななか、メッツはリンドーアとの契約延長を本気で目指しているようだ。「SNY」のアンディ・マルティノによると、メッツはリンドーアに対して10年3億2500万ドルの大型契約をオファーしているという。これがメッツからの「最終オファー」とみられており、リンドーアの決断が注目される。

メッツから10年契約を提示されているリンドーアだが、メジャーリーグ公式サイトでメッツの番記者を務めるアンソニー・ディコーモによると、リンドーア側は「12年3億8500万ドル」を希望しているようだ。よって、日本時間3月30日になっても交渉が合意に向かう気配はなく、メッツ側もリンドーア側も「交渉が合意に近付いている」とは感じていないという。これがメッツからの最終オファーだとすれば、リンドーアはオファーを受け入れるか、FA市場に出るかの二択ということになる。

現在27歳のリンドーアはオールスター・ゲーム選出4度、シルバースラッガー賞2度、ゴールドグラブ賞2度の実績を誇るスター遊撃手で、今年1月にインディアンスからトレードでメッツへ移籍。2017年から3年連続で32本塁打以上&OPS.842以上を記録していたが、昨季は全60試合に出場したものの、打率.258、8本塁打、27打点、6盗塁、OPS.750とやや精彩を欠いた。

もし10年3億2500万ドルの契約延長が実現すれば、金額ではジャンカルロ・スタントン(当時マーリンズ・現ヤンキース)の13年3億2500万ドルと並ぶ史上4位タイの大型契約となる。これを上回るのはムーキー・ベッツ(ドジャース)、マイク・トラウト(エンゼルス)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)の3人だけだ。また、メッツの球団史上最高額の契約は2008年にデービッド・ライトが手にした8年1億3800万ドルの契約延長であり、これを大幅に更新することになる。

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