リアル二刀流・大谷が自己ワースト7失点の大炎上 右手中指のマメ潰すも「大丈夫かなと思います」

テーラー(右)に2ランを浴びた大谷(ロイター=USA TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)は29日(日本時間30日)に敵地ドジャー・スタジアムでのドジャースとのオープン戦にリアル二刀流の「2番・投手」で出場し、2回1/3を3被本塁打を含む4安打7失点、3三振5四球、1暴投と大炎上し、3敗目を喫した。右手中指のマメが悪化した影響もあり、63球中ストライクが31球で、特にフォーシームの制球が安定しなかった。打者でも1打数無安打に終わり、連続試合安打は11でストップした。チームは2―10で大敗した。

降板後、大谷は右手中指のマメが潰れたことを明かした。

「この間の登板でできたものなので、マメ自体は最初からありましたけど、球数を投げることを優先して今日はいきました」

右手中指のマメは日本ハム時代から悩まされているだけに今後が気になるところだが「大丈夫かな、と思いますね。むしろむけてくれたので、ここから1週間しっかり投げてまた強くできればいいんじゃないかなと思います。開幕戦でむけるよりは今日むけてしまった方が(良い)」と強調した。4月4日(同5日)の公式戦初先発にも影響はなさそうでひと安心だ。

初回、先頭ベッツは1ストライクから2球目、外角の96・3マイル(約155キロ)の直球で二飛に打ち取ったが、フォーシームは高めに抜けたり、低めに叩きつけるなど制球は定まらず。シーガー、ターナー、ポラックに四球を与え二死満塁のピンチを招く。

6番マンシーはカーブ2球で追い込んだが、カウント1―2からの5球目、フォーシームは99・4マイル(約160キロ)をマークするも捕手の手前に叩きつける痛恨の暴投。最後は空振り三振を奪ったが、無安打で先制点を許した。カーブを多投し、カウントを整えようとしたが、ダメだった。

2回は先頭スミスを歩かせると8番テーラーにカウント1―2からの4球目、内角高めに甘く入ったスライダーを左翼席に運ばれた。二死後、2番シーガーに3ボールからストライクを取りにいった真ん中の直球を左中間に叩き込まれた。

3回は先頭ベリンジャーを三球三振に仕留めたが、ポラックを四球で歩かせるとマウンドで指を気にした。6番マンシーは強烈な投手返し。間一髪でかわすもライナーは中前に抜けた。7番スミスにカウント1―1から甘く入ったカーブを右翼席に運ばれた。マウンドを訪れたマドン監督に右手の異変を訴えるようなしぐさを見せ、ここで降板となった。7失点は2018年3月16日のロッキーズとオープン戦に並んでメジャー移籍後、ワーストタイだ。

打者としては初回一死無走者の第1打席は相手先発ウリアスに見逃し三振。3回途中で降板したため、2打席目はなく連続試合安打は11で途切れた。

オープン戦最終登板は残念な結果になったが、ここまで順調。リアル二刀流の大活躍が楽しみだ。

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