「ワクチン選択可能」の小林補佐官発言を河野大臣が撤回 「完全に勇み足」

 河野太郎ワクチン担当大臣は30日午前、小林史明ワクチン担当大臣補佐官が28日朝に出演したテレビ番組で、接種するワクチンを選べるようにすると発言したことを「完全に勇み足」と批判し、大臣として撤回しお詫びすると述べた。

「まだ何も決まっていない」と補佐官を注意

 ワクチン接種体制に関し、小林氏は28日朝の討論番組に出演した際「接種会場ごとに打つワクチンを決めていく。(どの会場がどのワクチンか)それは公表されるので、会場を選べば打つワクチンを選ぶことができる」と発言。これを各社が報道していた。

 この発言に関し、30日午前の記者会見で河野大臣は、ワクチンを接種するかどうかを選択できるが、現時点で国内承認されているワクチンはファイザーのものだけとし、今後承認が見込まれる米モデルナと英アストラゼネカのワクチンも含め、どのような接種体制を組むのかまだ何も決まっていない、と小林補佐官の発言を否定。補佐官に対し発言に気を付けるよう注意したと述べた。

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