菅野登録抹消ショックの巨人 2試合連続のドロー

サンチェスの力投も勝利につながらなかった

日本一奪回に燃える巨人に開幕早々の「激震」が走った。絶対的エースの菅野智之投手(31)が30日の中日戦(バンテリン)の試合前に出場登録を抹消。球団発表によると、前回登板となった26日の開幕戦・DeNA戦(東京ドーム)後、脚部の違和感を訴えたとのこと。重症ではないものの、大事を取って登録を抹消された。

予期せぬアクシデントに見舞われた巨人だが、肝心の試合は先発した2年目助っ人、エンジェル・サンチェス投手(31)が7回を投げて2失点と力投。戦前に「中日打線は好打者が揃っているので、自分の持ち味が出せるよう積極的に攻めていきたいです」と語っていた通り、失点は3回にビシエドに浴びた2点適時打のみで、他のイニングは終始冷静な投球でドラ打線を封じ込んだ。

この日の相手先発は昨季、防御率1・32と苦戦を強いられた天敵・大野雄だ。投手戦必至と見込まれた中で、天敵対策用の「新2番」で起用したウィーラーが3回に先制打を放つなどゲームメークに貢献。そして8回には坂本が勝ち越し打を決めた。しかし、勝負事は甘くない。2番手の大竹がピリッとせず、平田に適時打を許し、再び試合は振り出しに戻った。

終わってみれば無念の2試合連続ドロー…。エース離脱も気になるが決定打が出ないのも寂しい限りだ。今季のスローガン「1Team!~和と動」の言葉通り、ナイン全員でシーズンを乗り切っていくしかない。

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