いいところなしの主砲へチクリだ。巨人の原辰徳監督(62)が、引き分けに終わった30日の中日戦(バンテリン)後、攻守で不調に終わった岡本和らに苦言を呈した。
この日「2番」で打席に入ったウィーラーが4打数3安打1打点と活躍した一方で、岡本和は3打数無安打と沈黙。“天敵”とする相手先発・大野雄を前に打線がつながらず、走者を出しながらもあと一打が出ずに2得点に終わった。
指揮官は名前こそ挙げなかったものの「1、2番は良かったけど。4番、5番があれじゃあな。あそこがポイントゲッターだからな」と、同じく4打数無安打と低調に終わった丸と並べて奮起を促した。
指摘は守備のほころびにも及んだ。3回にビシエドの適時打で2点を奪われて逆転を許した場面は、二塁・吉川の失策と岡本和の野選から招いたピンチ。「(ミスがなければ)5アウトだからな。5アウトベースボールだったら2点くらい入ってる」と、皮肉を織り交ぜながら内野陣の守備に注文を入れた。
確実な勝利を手にするためには、クリーンアップの躍動と堅実な守備が求められるだけに、この一戦をきっかけにした心機一転が望まれるところだ。