【新日本】新ベルトを手にした飯伏がオスプレイとの前哨戦制す「両国、勝つまでベルトは巻かない」

飯伏(右)はオスプレイを攻め立てた

新日本プロレス4月4日両国国技館大会でウィル・オスプレイ(27)とのV1戦に臨むIWGP世界ヘビー級王者・飯伏幸太(38)が、29日の後楽園ホール大会の前哨戦に快勝し決戦へ弾みをつけた。

この日の大会前に行われた贈呈式でIWGP世界ヘビーの新ベルトを受け取った飯伏は、そのベルトを肩にかけてメインの6人タッグ戦に出場。両国大会前最後の前哨戦とあって、オスプレイと激しい攻防を展開した。

レッグラリアートからその場飛びムーンサルトプレスを決めると、オスプレイのストームブレイカーは阻止。カミゴェをかわされサイレント・ウィスパー(変型トラースキック)を浴びるも、強烈なラリアートでダウンを奪った。

さらに終盤にはオスプレイの動きを止め、ジェフ・コブ(38)に狙いを定めて勝負に出る。ツアー・オブ・ジ・アイランド(変型パワースラム)を回避してハイキックを決め、最後はカミゴェで3カウントを奪った。

防衛を重ねてきたIWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル2冠王座が統一され新設されたIWGP世界ヘビー級王者として初の防衛戦。「NEW JAPAN CUP」を制したオスプレイを前にしても「穴がやっぱり1つ、2つ、3つ、僕はすでに、彼の中に見つけましたね。今日までに」と自信は揺るぎない。オスプレイの潜在能力と勢いは認めつつも「勢いで今日は圧倒されたので、じゃあ自分の持ってる技術のほうで(当日は勝負に)いこうかなと思ってます」と言い切った。

ついに手にしたベルトはまだ腰に巻いていない。「本当はね、巻きたかったんですよ。でもまだ巻かない。次の両国、勝つまでベルトは巻きません。勝ったら巻きます」と誓った飯伏が、最強挑戦者を退けて新たな時代をけん引する。

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