「ユナイテッドアローズ」グループ企業を指定管理者に 清川・水の郷地区 神奈川

指定管理者の協定書を取り交わすコーエンの藤澤光徳社長(左)と清川村の岩澤吉美村長

 神奈川県清川村は宮ケ瀬湖畔の「水の郷地区」(同村宮ケ瀬)の駐車場や交流館などの指定管理者にアパレルメーカー・ユナイテッドアローズのグループ企業「コーエン」(東京都港区)を決定した。

 期間は4月1日から3年間。5カ所の村営駐車場(計327台分)や郷土資料館などが入る「水の郷交流館」、公衆トイレなどが対象となる。

 これまでは地元住民らでつくる「宮ケ瀬地区公共施設等管理組合」が15年間にわたり指定管理をしてきたが、メンバーの高齢化などで村が昨秋に新たな指定管理者を公募。コーエンが応募した。

 村によると、水の郷地区で行われる冬のイルミネーションイベントなどで、例年約200万人の観光客が村を訪れるが、収益は限られているという。岩澤吉美村長は「企業目線で村や宮ケ瀬の活性化を期待したい」としている。

 コーエンはユナイテッドアローズグループの中でもカジュアルブランドを展開しており、藤澤光徳社長は「指定管理者は初の取り組みだが、宮ケ瀬は圧倒的な広さがあり素晴らしいフィールド。いろいろな価値観の人が集まってつながるイベントを考えて来訪者を増やし、雇用を創出したい」と話した。

© 株式会社神奈川新聞社