阪神・西勇輝 7回1失点の力投も“見殺し” 矢野監督「援護がないのは申し訳なかった」

7回、急にマウンドにうずくまった阪神・西勇(中)

阪神のエース・西勇輝投手(30)が好投も〝無援護〟に泣いた。

開幕2カード目の広島戦(30日、マツダスタジアム)に満を持して先発。「自分自身の今シーズン初戦でしたけど、いつもと変わることなく試合に入れました」と立ち上がりから、落ち着いた投球ぶりが光った。

初回、いきなり広島の先頭・田中広に左前打で出塁を許すも、2番・菊池涼の場面で球界随一の巧みなけん制技術を披露し、田中広を刺殺。この回、不運な内野安打や失策などで走者を背負う場面が続いたが、決定打を許さず。ここを踏ん張り5回まで無四球、3安打と鯉打線を手玉に取った。

6回、代打・メヒアの左前打と犠打で一死二塁から、2番・菊池涼に136キロの内角ツーシームを左前へ落とされ、先制点を献上。それでも7回80球を投げ、被安打5の最少失点とエースらしい投球で「先発としてイニングを多く投げるということはできました」と振り返った。

結果、0―1での敗戦で西勇も今季1敗となったが、矢野監督も試合後「仕方のない失点だった。援護がないのは申し訳なかった」とエースの孤軍奮闘をねぎらっていた。

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