ドラフト特番出演もまさかの指名漏れ… 独立Lで“最後の1年”にかける25歳

香川オリーブガイナーズの望月涼太【写真:喜岡桜】

望月涼太は昨季まで社会人の東芝でプレー、今季四国IL香川入り

独立リーグの四国アイランドリーグplusが3月27日に開幕し、香川オリーブガイナーズは本拠地レグザムスタジアムで行われた愛媛マンダリンパイレーツとの初戦を白星で飾った。今季加入の望月凉太内野手は「3番・遊撃」で出場。追い続けてきた夢の実現に向け、新天地で更なる成長を誓った。

望月は初回に右越え二塁打を放つなど5打数2安打の活躍。初回の出塁時には5番打者の単打で二塁から生還した。守備も無難にこなし、走攻守において順調なスタートを切った。

幼い頃から類稀な野球センスで、輝かしい成績を納めてきた。東大阪大柏原高では1年生ながら1番打者を任され、同校の甲子園初出場(2011年)に貢献した。九州共立大でも1年から主力選手として活躍し、通算110安打、2度のベストナインを受賞した。昨季まで社会人野球の東芝でプレーし、都市対抗は3年連続、日本選手権には2年連続で出場している。だが、NPBへの道は険しかった。

「僕ももう歳なので、今年が最後だと思っています」

今年6月で26歳になる。大学4年時にはドラフト特番に生出演して指名を待った。しかし、名前が呼ばれることはなかった。それから3年半の月日を経て、夢を掴むため新天地・香川への入団を決意した。

今季の目標は「リーグ優勝」と「ドラフト指名」。目標実現のため、打撃の改良に力を入れている。「更に強くバットを振ることを意識している。打率も残せるし長打も打てるようにもう一段、二段、成長をしないといけない」。

ドラフト指名を勝ち取るため、NPB在籍経験のある投手や注目投手との対戦は特に集中し、アピールするつもりだ。日本ハムなどでプレーした愛媛・正田樹投手、元阪神で徳島インディゴソックスの福永春吾投手、元広島で高知ファイティングドッグスの藤井皓哉投手らとの対戦が期待できる。四国の地で存在感を示し、日本最高峰への切符を手に入れたい。(喜岡桜 / Sakura Kioka)

© 株式会社Creative2