マメで大炎上の大谷を地元メディアが不安視 日本時間5日の登板を懸念

本塁打を浴びボールをチェックする大谷(ロイター=USA TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)がオープン戦最終登板となったドジャース戦でマメがむけた影響で3回途中で降板し、渡米後自己ワーストタイの7失点と大炎上したことを受け、30日(日本時間31日)の地元メディアは右肩上がりで急上昇していた期待値に急ブレーキをかけた。

29日(同30日)の敵地ドジャース戦にリアル二刀流の「2番・投手」で出場した大谷は2回1/3を3被本塁打を含む4安打7失点、3三振5四球、1暴投と乱れて3敗目を喫した。MAX99・4マイル(約160キロ)をマークするも63球中ストライク31球と制球が定まらずに初回は3四球と1暴投で先制点を献上。2回は2本塁打を浴び、3回に3ランを被弾したところで降板した。

試合後、大谷は21日(同22日)の登板できた右手中指のマメが原因であることを明かし、「球数を投げることを優先して今日はいきました。(次回登板は)大丈夫かなと思います」と強調した。しかし、ここまで投打ともに順調だっただけに、地元メディアは一転、不安でいっぱいだ。

オレンジカウンティー・レジスター紙(電子版)は「最後の2試合、スプリングトレーニングを大きなケガなく終えようと、エンゼルスもドジャースもゴールが見えていたところで、大谷が事態を面白くした。最終スコアの10―2が面白かったのではない。心配なのは、大谷の中指にできたマメで、それは直球の制球力を奪い、彼の降板を早めた」と辛口。今季初登板となる4日(同5日)は、大谷がメジャー移籍後初の中5日での登板になることから懸念を表明した。

ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)も「月曜日(29日)はリアリティーチェックであり、この好調な春の前に度々あったケガの影響を受けたシーズンを思い起こさせた。大谷が健康だったらどれだけすごいことをするか? しかし、そうでなかったら? エンゼルスファンにはもう慣れた話だ」とやや手厳しく指摘するもこう続けた。

「マメに影響されたエキジビションゲーム1戦で大谷に対するエンゼルスの期待が変わることはないだろう。3年前のデンジャラスな二刀流の大谷の姿を見せてくれていることに変わりはない」

4月1日(同2日)の開幕戦、同4日(同5日)の今季初登板を楽しみに待ちたい。

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