レイズ・崔志萬が右膝手術 筒香は出場機会増のチャンス

日本時間3月31日、レイズのケビン・キャッシュ監督は崔志萬(チェ・ジマン)が明日、右膝の関節鏡視下手術を受ける予定であることを明らかにした。3~5週間の戦線離脱が見込まれており、チェはシーズン最初の1ヶ月の欠場が濃厚となっている。メジャーリーグ公式サイトは「筒香嘉智が対右腕時の(一塁手の)第1候補になる可能性がある」と伝えており、チェと同じ左打者である筒香の出場機会が増えることになりそうだ。

チェはスプリング・トレーニング開始時から右膝の状態が万全ではなく、練習を休んだ日もあった。オープン戦では5試合に出場して11打数4安打(打率.364)を記録したが、右膝の張りが再発して3月中旬以降は欠場。コルチゾン注射を受けてから10日間が経過し、練習を一部再開したものの、今週に入って右膝に痛みが生じ、最終的には手術を受けることになった。

レイズはチェの離脱中、左打者の筒香と右打者のヤンディ・ディアスをプラトーンに近い形で併用する予定。ディアスは三塁も守れるため、内野の全ポジションを守ることができるマイク・ブロソーが一塁に入るケースも出てくるとみられている。筒香は一塁守備について「最初は少し居心地が悪かったし、一塁を守ることを心配していたけれど、プレーを重ねるにつれて快適になり、上手く守れるようになってきた」と話している。

筒香は18試合に出場して打率.211、1本塁打、2打点、出塁率.326、OPS.642という成績でオープン戦の全日程を終了。日本時間3月30日のオリオールズ戦でようやく1号アーチが飛び出した。左腕には打率.111(9打数1安打、その1安打が本塁打)に封じられたものの、右腕に対して打率.259、出塁率.400を記録。その高出塁率を生かすために「1番・一塁」で起用されるケースが多くなるとみられる。

キャッシュは「彼(筒香)には昨季同様に、今春もたくさんのことを要求した。一塁の守備もしっかり練習していたし、かなり良くなっている。昨季とは違うヨシが見られると思うよ」と筒香への期待を語った。

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