娘がわからない認知症のアンソニー・ホプキンス 涙する娘オリヴィア・コールマン 「ファーザー」本予告

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アンソニー・ホプキンスが認知症の父親を演じ、本年度アカデミー賞6部門にノミネートされている映画「ファーザー」の、日本版本予告が公開となった。

公開された予告編は、自身の誕生日を答える老紳士アンソニー(アンソニー・ホプキンス)が、「ところで、私は誰なんだ?」と質問する姿から始まる。「時計がない」「娘のアンが分からない」と、徐々に現実と幻想の境が曖昧になっていくアンソニーと、父の変化に戸惑い悩む娘アン(オリヴィア・コールマン)。さらには、「絶対にこの家を離れんぞ!」と叫ぶアンソニーや、自分のことがわからない父に涙を流すアンの姿などが映し出されている。

現在83歳のアンソニー・ホプキンスは、自身と同じ名前で生年月日も同じ認知症の父親を演じて高く評価されており、本年度アカデミー賞では史上最高齢で主演男優賞にノミネートされている。またアカデミー賞には、「作品賞」「助演女優賞=オリヴィア・コールマン」「脚色賞」「編集賞」「美術賞」の合計6部門でノミネートを果たし、受賞への期待がかけられている。

「ファーザー」は、歳を重ねることによって誰もが経験する喪失と親子の愛を、記憶や時間が混迷していく父の視点で描いた作品。フランス演劇界最高位のモリエール賞で脚本賞を受賞した、フランス人の劇作家フロリアン・ゼレールの舞台を原作としている。原作舞台は、パリ、ロンドン、ニューヨークなど世界30カ国以上で上演され、日本でも2019年に橋爪功、若村麻由美によって上演された。映画化にあたっては、ゼレール自身が長編初監督作としてメガホンを取っている。

【作品情報】
ファーザー
2021年5月14日 TOHOシネマズ シャンテ他 全国ロードショー
配給:ショウゲート
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