兵庫県知事選 斎藤氏が立候補表明、維新と政策協定に前向き

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兵庫県知事選への立候補を表明した斎藤元彦氏=31日午後1時2分、県庁(撮影・中西幸大)

 任期満了に伴う兵庫県知事選(7月1日告示、同18日投開票)で、総務省出身で前大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)が31日、県庁で会見し、無所属での立候補を表明した。「これからの変革の時代は新しい手法でのかじ取りが重要だ」と県政刷新の必要性を強調。県議会最大会派・自民党を離脱した一部議員に支援を求め、日本維新の会との連携にも前向きな姿勢を示した。斎藤氏は同日、自民党県連に推薦を申請した。

 斎藤氏は神戸市須磨区出身。2002年に総務省に入省し、東日本大震災直後には全村避難となった福島県飯舘村に派遣された。総務大臣政務官秘書官や宮城県財政課長などを歴任。18年から大阪府に出向していたが、同日までに大阪府と総務省を退職した。

 斎藤氏は会見で、5期目の今期限りで退任する井戸敏三知事(75)の県政運営について「否定する気はない」とする一方、「長期政権からの継承では新しい時代に挑戦できない」と指摘。井戸氏の後継とされ、既に立候補を表明した前副知事の金沢和夫氏(64)をけん制した。

 斎藤氏は、困窮する県財政の立て直しに触れ、「既得権やしがらみなどから脱し、財政基盤を再構築する」と述べ、知事の給与や退職金カットを公約に掲げる考えを説明。選挙に臨む態勢については「県政の安定のため、最大会派の協力は不可欠」とする一方、維新と政策協定の議論を進める意向を示した。

 知事選では、自民会派が井戸県政の継承を求めて金沢氏を支援するが、県政の刷新を訴える自民県議11人は会派を離れて斎藤氏を支えるため、自民分裂選挙となる公算が大きい。維新も支援する見通しで、党代表の松井一郎大阪市長(57)は政策の方向性が一致するとして、斎藤氏に推薦を出す方針を示した。

 このほか、元加西市長の中川暢三氏(65)も無所属での立候補を表明している。(紺野大樹)