【センバツ】準決敗退の天理・達孝太 登板回避に「メジャーの夢があるので故障しては意味がない」

この日の先発は沖田が務めた

天理(奈良)の剛腕はマウンドに上がれなかった。東海大相模(神奈川)との準決勝は先発した仲川一平投手(3年)が初回に1点を先制され、9回にもバッテリーミスで1点を献上。打線は相手エースの石田隼都投手(3年)の前に15奪三振と手が出ず、0―2と無情のサイレンを聞いた。

これまで3試合で259球を投じてきたエース右腕の達孝太投手(3年)は、仙台育英(宮城)との準々決勝(9日)でバント処理の際に左脇腹を痛め、登板を回避せざるを得なかった。

中村良二監督は前日夜に「大事を取って投げないよ」と伝えたという。達は「自分はメジャーリーガーという目標がある。今、故障しては全く意味がないので、監督と相談して決めました。自分の投球ができなかったというのが大会を通しての感想です」と悔しさをにじませた。

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