【センバツ】中京大中京の畔柳にアクシデント発生 無念の31球降板で明豊に敗れる

4回途中からマウンドに上がった畔柳(右)だったが…

中京大中京(愛知)のエース畔柳亨丞投手(3年)がアクシデントに泣いた。明豊(大分)との準決勝は先発を回避し、柴田青投手(3年)にマウンドを譲ったが、4回に集中打を浴びて5失点。たまらず高橋源一郎監督はイニング途中からエース右腕をマウンドに送った。残り121球の球数制限の中、絶対エースは追加点を許さず、中盤の打線の反撃につなげた。

6回まで31球を投じて打者7人から5奪三振の快投を見せた畔柳だが、6回の攻撃で打席が回ってきたところで代打が送られる。「ヒジが重くて力が力が入らなかった。治療を受けていて(医者から)やめた方がいいと…。急いで(ブルペンで)準備したので腕に負担がかかって、力が入らない状態でした。疲れもあってあまり投げれる状態ではなかった。申し訳ないです」。3試合で379球を投じ、この日は高橋監督から「6回から行くぞ」と言われていた。それが4回途中にピンチを迎え、急いで肩をつくったことが無念の降板へとつながった。

終盤の追撃も及ばず、4―5の惜敗。それでも「変化球で空振りも取れた。レベルアップし、夏に借りを返せるよう戻ってきたい」と甲子園を沸かせた剛腕は前を向いた。

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