細川町議に辞職勧告 覚せい剤所持容疑で逮捕受け 葉山

 葉山町議の細川慎一容疑者(同町堀内)が覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで県警に逮捕された事件を受け、同町議会は23日、本会議を開き、同議員に対する辞職勧告決議案を全会一致で可決した。

 決議は、現職町議が覚せい剤絡みの事件で逮捕されたことについて「町民の感じた恐怖と衝撃は多大」とした上で、「葉山町と町議会の名誉を傷つけ、町民の信頼を著しく失墜させる行為を行った」と指摘。同容疑者に対し「道義的、政治的責任」を取って直ちに辞職するよう勧告した。

 提案説明に立った伊東圭介議員は、「提案は議員の総意」と説明。近藤昇一議長は「全議員の意思で、迅速に対応した」とした。同町議会は25日の本会議で、逮捕・勾留されている間の議員報酬を差し止める条例改正案を提案する予定。

 細川容疑者は16日、横浜市中区の路上でビニール袋入りの覚せい剤(約0・65グラム)を所持したとして、県警に現行犯逮捕された。その後の尿の鑑定では覚せい剤の陽性反応が出ており、県警は使用容疑でも立件する方針。同容疑者は容疑を否認している。

 

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