泥沼開幕5連敗のロッテ 早くも光が見えない絶望的状況

開幕5連敗の井口監督(中央)。渋い表情だ

貧打に拙攻、さらに救援陣が手負いでは…。ロッテが31日の楽天戦(ZOZOマリン)に敗れ、2014年以来となる開幕5連敗。泥沼から抜け出せずにいる。

試合序盤から塁上に走者を出しても2、3回は併殺打。終盤も7回から3イニング連続で得点圏に走者を送りながらもあと一本が出ず得点は1点止まりだった。これには井口監督も試合後「チャンスメークはしっかりできているので。そこのあと一本だけじゃないですかね」と唇を噛みしめたが、気になるのは「適時打欠乏症」だけではない。チーム浮上のきっかけとなる「起爆剤」が一向に見当たらないのだ。

指揮官が我慢し続けて4番に起用する若き主砲・安田はこの日も無安打で計5試合17打数1安打、打率5分9厘と散々。30日に二軍から緊急昇格させたレアードも2試合で単打1本と冴えない状態が続いている。

投手陣も先発陣こそ奮闘を続けているものの、開幕3連戦で2度のサヨナラ負けを喫した救援陣が不安定。これでは連敗脱出どころか、チーム上昇は遠のくばかりだ。

唯一の希望は26日に来日したメジャー通算778安打を誇る新助っ人のアデイニー・エチェバリア内野手(31)になりそうだが、現在は入国者待機期間中で隔離されている。4月上旬にチームに合流出来たとしても調整期間等を考慮すれば一軍でのプレーは早くても4月中旬から下旬。それまでロッテがチーム一丸で踏ん張れるかどうか。

「何とか打線が点を取らないと。勝てないですから」とまずは攻撃陣の奮起を促す井口監督だが…。当分は苦しい戦いを強いられそうだ。

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