【31日】新型コロナ変異株 長崎県内初確認 感染者2人渡航歴なし 長崎、佐世保両市で新規感染5人

新型コロナウイルス感染者の入院状況

 長崎県は31日、新型コロナウイルスの2人の感染者から、従来より感染力が強いとされる英国由来の変異株が確認されたと発表した。県内での変異株確認は初めて。県は「必要以上に恐れる必要はなく、手洗いやマスク着用など従来の感染対策を徹底してほしい」と呼び掛けている。
 県によると、2月22日から、県内でこれまでにコロナへの感染が判明した177検体について変異株のスクリーニング検査を実施。3月23、24両日の検査で3人に感染疑いが判明し、国立感染症研究所で確認検査をしたところ、2人の感染が確定した。残り1人はウイルス量が少なく解析できないという。いずれも海外渡航歴はなく、渡航歴のある人との接触もない。
 3人は先にコロナへの感染が判明していたが、県は今回、風評被害の恐れがあるとして居住地、職業、性別、年齢を明らかにしていない。
 一方、長崎、佐世保両市は31日、両市内で20~50代の男女計5人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。長崎市4人、佐世保市1人。県内の感染者は計1634人となった。
 長崎市の20代男性会社員は県外陽性者の接触者。50代女性は市内陽性者の濃厚接触者だった。別の50代女性と40代医療職女性は感染経路不明。いずれも発熱や吐き気などの症状がある。
 佐世保市の20代男性会社員は感染経路不明。28日に発熱などの症状が出た。接客業で、コロナ対策をして仕事をしていたという。

 


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