メッツ・リンドーアの契約延長が合意 10年3億4100万ドル

メジャーリーグ公式サイトでメッツの番記者を務めるアンソニー・ディコーモが関係者から得た情報によると、メッツはフランシスコ・リンドーアと10年3億4100万ドルで契約延長に合意したようだ。両者の契約延長交渉は希望条件に6000万ドルもの開きがあり、膠着状態となっていることが報じられていたが、交渉期限まで24時間を切り、急転直下で合意に達した。デービッド・ライトの8年1億3800万ドルを大きく上回る球団史上最高額の契約となる。

現在27歳のリンドーアは、今年1月にアンドレス・ギメネス、アメッド・ロサリオ、イサイアー・グリーン、ジョシュ・ウルフとのトレードでカルロス・カラスコとともにインディアンスからメッツへ移籍。メッツはリンドーアを獲得した当初から長期契約を希望していた。リンドーアはレギュラーシーズン開幕までに契約延長が成立しなければ、シーズン終了後にFA市場に出ることを公言していたが、シーズン開幕前日に交渉が合意に達した。

インディアンスでプレーした6年間でオールスター・ゲームに4度選出されたほか、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を各2度受賞。2017~19年には3年連続で32本塁打以上&OPS.842以上をマークするなど、ハイレベルな攻守を兼ね備えたスター遊撃手として活躍を続けている。昨季は全60試合に出場したものの、打率.258、8本塁打、27打点、6盗塁、OPS.750とやや精彩を欠いた。

10年3億4100万ドルという契約からはリンドーアのプライドが感じられる。契約総額がフェルナンド・タティスJr.(パドレス)の14年3億4000万ドルをわずかに上回っているからだ。メッツの10年3億2500万ドルのオファーに対して12年3億8500万ドルを希望していたリンドーア。最終的には大幅に譲歩する形となったが、「タティスJr.以上の契約」という点だけは譲るわけにはいかなかったようだ。

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