楽天は1日のロッテ戦(ZOZO)に5―16と大敗。先発した滝中瞭太投手(26)が2回もたず、1回2/3、7安打、4四死球、10失点と大炎上し序盤で試合の主導権を手放した。
滝中は「下妻の要求に応えられませんでした。チームがいい流れで来ていたのに、申し訳ないです」と言葉少なに反省するしかなかった。
石井監督は「いつもよりフォーム的には粘りがなかった。そのせいで球ばなれが早かった」と技術的な部分に言及しながら、こう苦言を呈した。
「やっぱり先発で十分な調整期間を与えているのだから、最低限の踏ん張りは見せてほしい。後ろを守っている野手やブルペンで毎日待機してくれているピッチャーに対しても失礼だと思う。後の菅原も含めて四球をあんなに(8四球)出してしまって、ヒットもあんなに打たれてはこういう展開になってしまう。ウチの攻撃陣はしっかり仕事ができているので、先発投手も最低限の仕事はしてほしい」
ローテーションがひと回りし、試合を作った涌井(7回無失点)、早川(6回無失点)、岸(9回完封)、則本(6回1/3、1失点)の4投手にはきっちり勝ちが付き、計28回1/3でわずか1失点(自責点1)、防御率0・32と最高のクオリティーを見せている。
一方で、右ふくらはぎ違和感の田中将の代役に立った高田萌(2回2/3、4失点)とこの日の6番手・滝中(1回2/3、10失点)の2人は計4回1/3、14失点(自責点14)、防御率29・08の惨状だ。
他球団から見ればうらやましい状況だが、打倒・ソフトバンクという観点から見た場合、絶対エース・田中将の万全のローテーション復帰と先発6番手のグレードアップはやはり喫緊の課題となってくる。