【センバツ】明豊・川崎監督に「優勝はまだ早い」と声をかけた甲子園最多68勝の恩師

明豊・川崎絢平監督

第93回選抜高校野球大会(甲子園)で準優勝した明豊(大分)の川崎絢平監督(39)を恩師である智弁和歌山・高嶋仁名誉監督(74)がたたえた。

甲子園で監督最多68勝を誇る恩師は1日、東海大相模(神奈川)との決勝戦を観戦。序盤から先手を打って優位に進める試合展開に「一進一退でどちらが勝ってもおかしくなかった」と、あと一歩で全国制覇を逃した教え子を労った。

決勝前日には電話口で「まだ優勝するには早いんじゃないか」と声をかけ、名将なりに青年監督の緊張をほぐした。「内心は『くっそー』と思ってたんじゃないですか」と、愛弟子の心情を思いやり「次出てきたら優勝するでしょう」と太鼓判を押した。今回の敗戦が指揮官と選手の反骨心をさらにくすぐると、名将らしい洞察力で39歳の青年監督率いる「九州の雄」の成長を予言していた。

川崎監督は智弁和歌山1年時の1997年夏の甲子園で遊撃手として出場。選手として高嶋監督(当時)とともに、全国制覇を経験している。

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