F1ドイツGP復活を望むドメニカリCEO、ホッケンハイム、ニュルブルクリンクと協議

 2021年F1シーズンのカレンダーには史上最多の23戦が組み込まれているが、ドイツでの開催は予定されていない。だが、将来的にはドイツでF1を開催しようという動きはあり、今年パンデミックの影響でキャンセルされるレースが出た場合、その代替イベントとしてドイツでグランプリが実施される可能性もある。

 F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは『Car Bild』に対し、「パンデミックは誰にとっても課題となっている」と語った。

「しかしF1は昨年、ほとんど不可能とも言える状況下で世界選手権を開催することができた。そうして我々は今年23戦を開催する基礎を築いたのだ。これまでになく長いシーズンとなる。簡単ではないだろうが、すべての主催者たちはグランプリを開催したいという意志を示している」

 2015年と2017年シーズンにはドイツGPが開催されず、2020年にも当初は行われない予定だった。しかし新型コロナウイルスの感染拡大の影響でカレンダーが変更され、アイフェルGPとしてニュルブルクリンク戦が後から加えられた。

「我々にとってドイツは重要な市場だ。私は最近、(ドイツGPの)復帰の可能性を探るためにニュルブルクリンクとホッケンハイムの責任者たちと話し合いを持った。今後数カ月のうちに、解決策を見つけられることを期待している」とドメニカリは述べている。

2019年F1ドイツGP(ホッケンハイム)

 ドメニカリはまた、F1カレンダーにレースをさらに追加したいという意向も示した。

「私は3分の1のレースをヨーロッパで行い、さらにアメリカでは2戦を開催したいと考えている。また、アフリカの国々とも話し合いをしている」とドメニカリは述べた。

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