高田城址公園観桜会開幕 桜は満開 コロナ感染対策の下、花見客にぎわう

 第96回高田城址公園観桜会が1日、上越市本城町の高田城址公園で始まった。今年は人が集まるイベントや、会場での飲食を中止にするなど、新型コロナウイルス感染対策を講じての実施。公園の桜(ソメイヨシノ)は開幕を祝うように、同日に満開となった。会期は15日まで。

 昨年は物産展と露店の開設を中止したが、今年は上越地域からの出店に限り可能とし、物産展16店舗、露店40店舗が出店した。会場内での飲食は禁止でテークアウトのみ。店同士の間隔を空け、飛まつ防止のビニールカーテンを設置した。

 さくらロードと極楽橋、三重櫓下の通路は中央に仕切りを設け、一方通行としている。また、スタッフが1時間ごとに巡回し、会場内での飲食や宴会の禁止を呼び掛けている。

 初日は好天に恵まれ、家族連れや春休み中の学生でにぎわった。市内から訪れた30代の女性2人組は「桜を見ながらの飲食ができないのは残念だが、この状況なので仕方ない。桜は変わらずにきれい」と話した。一方で「桜がゆっくり見られるので、昨年が一番良かった」という市内の会社員(50代)の意見もあった。

 3、4の両日は午前10時から午後9時まで、高田郵便局前の大手町交差点から上越地域振興局前の交差点までと、陸上自衛隊高田駐屯地前から極楽橋前までが車両通行止めとなる。

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