今年のソメイヨシノは異例のペースで開花している。
一方で、咲かない桜もあり、対照的な桜シーズンとなっている。
ソメイヨシノの開花 記録的なハイペース
きょう2日(金)の午前中は山形でさくら(ソメイヨシノ)の開花発表があり、平年よりも2週間近く早い開花となった。
すでにソメイヨシノは42の標本木で開花発表があったが、その全てが平年より早く、統計開始以来もっとも早い所も多くなっている。
また、東北では満開までのペースも早く、仙台では3月28日の開花から、わずか3日の31日に満開を迎えた。
まだ開花発表のない東北北部や北海道でも、今年はかなり早く咲く見通しで、秋田では今週末にも発表がありそうだ。
さらに札幌の開花予想日も平年と比べると10日早く、過去もっとも早かった2008年4月21日に迫る早さとなるかもしれない。
南大東島の桜 開花発表ならず
一方で、平年日をかなり過ぎても開花発表がない桜がある。
沖縄の南大東島ではヒカンザクラの開花発表を行なっているが、今年は未だに発表はされていない。
南大東島のヒカンザクラは平年だと1月下旬には開花するが、今年は開花発表の基準である5~6輪に達しなかったため、開花発表に至らなかった。
数輪しか咲かなかった理由としては、標本木の日当たりの影響や老木であることなどが挙げられる。
(気象予報士・多胡安那)