池江璃花子 日本選手権は「出場することの方が大きい」 あくまで目標は24年パリ五輪

池江璃花子

競泳女子で白血病からの完全復活を目指す池江璃花子(20=ルネサンス)が2日、オンラインで取材に応じ、東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権(3日開幕、東京アクアティクスセンター)に向けて「結果を重視して泳ぎたい」と意気込みを語った。

復帰後のレースで50メートルと100メートル自由形、50メートルと100メートルバタフライを泳いだ池江は今大会、4種目すべてにエントリー。「正直、悩んだんですけど、こういう機会なので全種目出て全力で楽しみたいと思った」と、出場種目への思いを明かした。

そんな池江は非五輪種目の50メートルバタフライで優勝を目指す一方、100メートル自由形が「個人的には一番楽しみな種目」だという。

1月の北島康介杯では55秒35をマークしたが「それよりは確実にタイムは上がってくると思いますし、どこまで自分がタイムを上げられるのかなという楽しみがものすごく大きいです」と話す。また、同種目の結果次第では、五輪の個人種目、リレー種目出場の可能性も見えてくる。

ただし、本人はあくまで24年パリ五輪を目指しており「他の選手は五輪選考会という重圧があると思うんですけど、私は日本選手権に出場するということのほうが大きい」と挑戦者の立場を強調する。

それでも出場するからには負けるつもりはない。池江は「今の私は結果がすべてではないかもしれないんですけど、アスリートとして結果を重視して泳ぎたい」ときっぱり。大舞台の切符をつかむのか。

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