巨人・原監督 低調な打線に嘆き節…三塁到達わずか1度で「記憶にもなかった」

低調な打線を嘆いた巨人・原監督

巨人が2日のヤクルト戦(東京ドーム)で0―2で敗れ、今季初の零封負けを喫した。

605日ぶりの一軍マウンドで先発した野上は、村上に2ランを被弾しながらも6回2失点の好投。リリーフ陣の鍵谷、ビエイラ、高梨も無失点でつないだだけに、4安打に終わった打線の低調ぶりが尾を引いた。試合後、原辰徳監督(62)は「0点じゃね…」と切り出すと「三塁踏めなかったのかな?」と報道陣に〝逆質問〟だ。

実際には、初回の攻撃で一死二塁の場面から坂本の中飛でタッチアップしたウィーラーが三塁まで達していた。しかし、続く岡本和は右飛に倒れて先制のチャンスを逃すと、その後は指揮官が語った通り、二塁止まりだった。それだけに、記憶に残らなかったのも無理はないかもしれない。

報道陣から初回に1度だけ到達していたことを伝えられると「そうか…そうだな。記憶にもなかった」と苦笑いだった。

クリーンアップを固める坂本、岡本和、丸はそろって快音なし。ただ、中心選手への期待と信頼は変わらない。「そのために置いているわけだからね。そこに期待しなかったら、打順を変えたほうがいいよ、そりゃ」。

長丁場のシーズンでは野手陣の奮起が投手陣を救うこともあれば、逆のパターンもある。打線は水物と言われるものでもあり、指揮官は「もう少しつながりが出てくるといいんだけどね。まあ、明日くらいからつながるでしょう」と期待した。

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