造船技術伝承へ6社9人が決意 長崎研修センター入所式

研修生を代表して決意を述べる松田さん=長与町、長崎高等技術専門校

 造船技術を若手へ伝承するため地元造船界が立ち上げた長崎地域造船造機技術研修センターの入所式が2日、西彼長与町高田郷の県立長崎高等技術専門校であった。
 研修者は定員25人に対し県内6事業者の9人。5月末まで約2カ月間、講義や実習を通して基礎技術を学ぶ。クレーンの玉掛技能やガス溶接技能といった資格取得を目指すほか、社会人、企業人としての心構えやマナーを身に付ける。
 式では同センターの井筒龍介会長が「皆さんは企業の将来の担い手。より多くの成果を習得してほしい」と励ました。研修生代表の松田優一さん(22)=渡辺造船所=が「一日も早く現場で活躍できるよう懸命に努力します」と決意を述べた。
 研修は2007年度から15回目。今回初めて研修生が10人を下回った。「大手造船所の影響」「確保に努めてもなかなか採用に至らない」といった状況があり、研修生の減少が続いているという。


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