鎌倉・路上18歳刺殺事件、発生1週間 3人組?なお逃走、大音量での車走行のトラブル発端か

事件現場に供えられた花束や飲み物=2日午後、鎌倉市笛田1丁目

 神奈川県鎌倉市の路上で18歳の少年が刺殺された事件は3日で発生から1週間となった。少年らが大音量で走行する車に注意したことが事件の発端とされるが、殺害に至った経緯には謎も残る。神奈川県警は少年と一緒にいた友人の目撃証言などから、現場から3人組の男が逃走したとみて捜査している。

 事件は3月27日午前4時ごろ、鎌倉市笛田1丁目の路上で発生。県警によると、少年は左脇1カ所と背中2カ所を刃物で刺され、約1時間半後に搬送先の病院で死亡が確認された。左脇の刺し傷は心臓に達しており、死因は心臓の損傷による失血死だった。

 少年はほぼ即死とみられ、捜査幹部は「強い殺意がうかがえる」と指摘する。少年と一緒にいた友人(18)にけがはなかった。

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