コロナ禍の選手離脱でケガの巧妙? ヤクルトで21歳・村上の「チームリーダー化」大加速

巨人を「主砲の一撃」で下したヤクルト・村上

チームリーダーとして期待も高まっている。ヤクルトの村上宗隆内野手(21)のことだ。2日の巨人戦(東京ドーム)では「4番・三塁」で先発出場。6回一死一塁で先制の3号2ランを放ち、チームの3連勝に貢献した。

「何とか点を取りたいなと思って打席に入りました」と振り返った村上は「青木さんや内川さんがいない中で、僕がしっかりしないといけないなと思っているんで、ほんとに打ててうれしく思います」と笑顔を見せた。ただ、今季はまだ波に乗り切れていない。23打数3安打、打率は1割3分に低迷している。

そんな村上には、すでにグラウンド内外でチームを引っ張る存在になることを望まれている。今年から山田がキャプテンを務めているが、チーム内からは「早く村上を中心のチームにした方がいいと思う」の声が出始めている。

チーム関係者がこう話す。「村上は野球が好きで『勝ちたい!』っていう気持ちがチームでは一番あるように見える。まだまだ足りないところはあるけど、そういう選手がまとめた方がチームにいい影響をもたらすと思う。チームの未来を担う選手なのは間違いないし」。何より、本人にその自覚が強くあることが大きいという。守備でピンチの場面になればいち早くマウンドへ行き投手に声をかけ、ベンチでは青木とともに盛り上げる姿も見せている。

村上は「(山田)哲人さんより若いですけど、チームを引っ張れる存在になりたいなと思っている。少しでもサポートできるよう、一緒に引っ張っていけるように頑張りたいと強い気持ちがある」とも話しており、素質は十二分にある。ここから飛躍を遂げ、チームリーダーとしての足がかりをつかむつもりだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社