朝鮮における住宅建設

 朝鮮で、党8回大会が打ち出した住宅建設計画に従い、首都ピョンヤンで1万世帯住宅兼都賀始まった。
 5か年計画期間の住宅建設目標は、ピョンヤン市に5万世帯、北部検徳地区に2万5千世帯。その他、各地域別に計画が立てられている。これに関連、インターネット情報サイト「ネナラ」は、4月2日に「朝鮮における住宅建設」と題した解説記事を載せた。
以下に記事の全文を転載する。
 現在、朝鮮では平壌市1万世帯住宅建設が展開されている。
この10年間、朝鮮では建設の繁栄期が開かれる中、多くの住宅が建設された。平壌市には倉田通り、銀河科学者通り、衛星科学者住宅地区、未来科学者通り、黎明通りが相次いで建設された。咸興市と平安南道、黄海南道など全国各地にも科学者住宅、農村住宅をはじめ文化住宅が新たに建設された。三池淵市建設は今第3段階にある。
 朝鮮における住宅建設は規模が次第に拡大されるに伴って急ピッチで進捗された。
 2013年9月に建設された銀河科学者通りの住宅規模が1000余世帯であったとすれば、2015年10月に完成した未来科学者通りの住宅規模は数千世帯に達した。
銀河科学者通りは7カ月間で、未来科学者通りは1年間で完成した。特に、未来科学者通りの53階建てアパートの骨組み工事は66日間で終わった。
 2017年4月に竣工した黎明通りの建設規模と工事量は未来科学者通りの2倍以上であった。黎明通りの敷地は90余ヘクタール、規模は4800世帯以上であり、40余棟の超高層、高層、多層アパートと託児所、幼稚園をはじめ40余棟の公共建物を新たに建設し、70余棟の住宅と公共建物を改築しなければならない膨大な建設であった。
 高さが200余m、延べ坪が12万余㎡もある70階建てアパートの骨組み工事は74日間で、外壁のタイル貼りは13日間で完成した。このような神話的な建設速度が創造される中、黎明通りの建設は咸鏡北道北部の被害復旧のため3カ月間中止されていた状態でも1年もならない期間に締めくくられた。
 2020年の1年間、全国的な規模で数千世帯の住宅が建設された。
 住宅建設で特異なのは建物が対象の性格と地域的特性に合わせて設計されたことである。
 平壌の龍興十字路にある金日成総合大学教育者アパートが積まれている書籍を形象化したとすれば、大同江畔にある未来科学者通りの金策工業総合大学教育者アパートは水上に浮んでいる帆船を思わせる。
 タワー式、束ね式の高層、超高層アパートが調和をなしている未来科学者通りの53階建てアパートの屋上には科学を象徴する電子軌道模様のタワーがある。
 建築において未来を志向するという意味で命名された「黎明通り」の立派な多層アパートと華やかな高層、超高層アパートには自然エネルギーを効果的に利用できる省エネ技術とグリーン建築技術が導入された。
 陽徳温泉文化休養地と国の北部三池淵市には山間地帯特有の風致を添える多層、低層、1階建ての住宅が建設された。
 咸鏡北道鏡城郡仲坪野菜温室農場の低層住宅は形態がまちまちであり、建物の配置も特色があるようになっている。
 朝鮮における住宅建設は国家の政策に反映されて計画的に行われている。
住宅建設は決して平穏な日に行われたのではない。敵対勢力の孤立・圧殺策動のため、すべてが困難で不足していたが、人民に文化的な生活条件を提供するために国家はこれに力を集中した。
 最近、依然として続く世界的な保健危機状況のため難局がつくり出されているが、住宅建設は一時も中断されたことがない。かえって、より多くの投資が集中されている。経済的ゆとりがあるからではない。人民のためのことではいかなる打算も先んじてはならないということ、人民が望むなら空の星をもとってくるべきだというのが朝鮮労働党と政府の終始一貫した立場なのだからである。
 注目すべきことは、これらの住宅がすべて労働者、農民、知識人のような勤労者に無料で配当されるということである。
 人民大衆第一主義が党と国家活動に徹底的に具現されているがゆえに、朝鮮では人民の福祉増進のための住宅建設を国家的な事業として推進している。朝鮮労働党第8回大会(2021. 1.)で討議、決定されたことを受けて、これから5年間平壌市には5万世帯の住宅が、非鉄金属鉱物生産基地である検徳地区には2万5000世帯の住宅が建設されるようになる。(了)

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