ソフトバンク4連敗も…輝き放つ「柳田の一番弟子」真砂を工藤監督も称賛!

中前打を放つ真砂勇介

シーズンに入っても柳田の見立て通りだ――。ソフトバンクの9年目・真砂勇介外野手(26)が3日の西武戦(ペイペイ)に「6番・中堅」で先発出場。チームが一度も主導権を奪えず、4―7で完敗を喫する中で輝きを放った。

開幕前の対外試合、オープン戦で特に左投手相手に結果を残し、初の開幕一軍入りを果たした26歳。この日の相手先発が左腕・浜屋だったこともありチャンスが巡ってきた。4回に浜屋からきっちり中前打を放ってアピールすると、9回には右投手からも三塁線を破る二塁打を放ち、この日チーム唯一の複数安打をマーク。これには工藤監督も「彼が今年やろうとしていることがしっかり結果として出ている。オープン戦でも出ていたが、こうやってシーズンに入っても出るというのは自信にしてほしいし、次も期待に応えてほしい」と声を弾ませながら称えた。

走攻守で高いポテンシャルを有し、かねて球団では上林と並んで鷹の未来を背負う逸材として期待をかけられてきた。その才能には柳田も惚れ込み、2017年から自主トレ帯同を許可し、秘伝の打撃技術を惜しみなく伝授してきた。

今オフ、柳田はそんな一番弟子について「チャンスをもらえたら真砂は打つと思いますよ。だから、まずはチャンスをもらえるところにいること」と背中を押してきた。今オフは技術に加えて「打席での考え方と割り切り方」に、より重点を置いて指南。打席での余裕が生まれたことで〝一軍の壁〟を打破しようとしている。

開幕8試合目で起用された最初のスタメンで結果を残した価値は、指揮官の言葉が示す通り大きい。12球団随一の精鋭軍団で、右の長距離砲・真砂が〝侵食範囲〟を着実に広げている――。

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