休耕地活用し市民菜園 利用希望者を募集 平戸まちづくり運営協整備

市民菜園の開園を記念してくわ入れをする谷田会長(右から3人目)=平戸市民菜園

 長崎県平戸市の市立平戸小校区の住民でつくる平戸まちづくり運営協議会が、休耕地を活用して整備した市民菜園が同市戸石川町に完成。2日、開所式があり、黒田成彦市長らがくわ入れをして完成を祝った。
 同協議会は昨年12月に発足。農業体験を希望する市民のニーズを掘り起こそうと、まず最初に市民菜園事業に取り組んだ。所有者から約1500平方メートルの土地を借り、1区画30平方メートルで25区画を整備。1区画年間6千円で市民に貸し出す。トイレや器具倉庫などを備えた休憩所も設置した。
 式で同協議会の谷田美幸(よしゆき)会長は「市民の生きがいと健康づくりにつながる場にしたい」とあいさつ。黒田市長は「耕作放棄地問題、農業後継者減少は行政でも解決が難しい。協議会は問題解決の担い手になってほしい」と期待を込めた。
 同協議会は利用希望者を募集している。栽培するのは野菜と草花に限る。問い合わせは月曜から金曜の午前10時~午後4時、同協議会(電0950.22.7080)。

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