ポール獲得の新人マルティン「レースではタイヤをマネジメントしてペースを維持したい」/MotoGP第2戦予選トップ3コメント

 MotoGP第2戦ドーハGPの予選がカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、ポールポジションを獲得したホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)、2番グリッドのヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)、3番グリッドのマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が会見に登場。予選日を振り返り、決勝レースへの展望を語った。
 

■ホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)/予選:ポールポジション

2021年MotoGP第2戦ドーハGP予選 PPのホルヘ・マルティンと3番手マーベリック・ビニャーレス

「今日の目標は、3列目9番手までのポジションを獲得することだった。昨日からバイクには自信があったんだ。でも、今日は風があって難しかったね。それで、フリー走行3回目は走らなかったんだ。セッティングで混乱したくなかったから。フリー走行4回目は問題なかったよ。素晴らしかった。予選に向けて準備ができていると感じた」

「予選では、最初の走行は悪くはなかった。僕は1番手だったからね。それで、あと0.3秒タイムを縮められるかもしれないとクルーチーフと話し合った。でも、ポールポジションを獲得するためじゃなかった。最後のアタックラップでは限界だったんだ」

「毎日本当にしっかりと取り組んできたと思うし、改善もしてきた。とてもうれしい。MotoGPクラスの2戦目でポールポジションを獲得できるなんて、信じられないよ。僕の家族に感謝したい。それに、チームにもね。ここ(カタール)には1カ月くらいいるけれど、家にいるみたいに感じているんだ」

「今日と明日はまた別の話しだ。前戦(カタールGP)で、ほかのライダーからたくさんのことを学んだ。タイヤをマネジメントしたい。これは重要なことで、取り組まなければならないし、集中もしないといけないところだ。この部分について、改善してきたと思う。僕の目標としては、優勝じゃない。レース全体で、ペースを保ち、ミスをしないようにすることなんだ。うまくいけば、レース中盤で、トップ6を争えるタイヤがあるかもしれない」

■ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)/予選:2番手

「とてもうれしい。目標としては、1列目を獲得することだったんだ。1分53秒2のタイムを記録したとわかったとき、ポールポジションかもしれないと期待したよ。でも、僕のチームメイトであるゼッケン“89”がポールだとわかって、とてもびっくりしたし、うれしかった。プラマック・レーシングにとって、予選ワン・ツーというのは完ぺきだからね」

「フリー走行3回目では風がとても強く、混乱したくなかったから(ピットで)待機することにした。フリー走行4回目ではうまくいった。この風で、僕たちはいいスピードを持つことができる。でも、ペースを維持するのは少し難しいかもしれない。今の時点で、ビニャーレスは、僕たちよりもペースがいいと思う。もちろん、1列目からスタートして、僕たちのバイクがパワフルだということはアドバンテージだ。でも、1周目にかなりうまくやらないとね」

「レースに向け、ウオームアップセッションで何かを見つけることができるだろう。短いプラクティスは昨日から行っている。あることにトライするだろうね。やりたいことすべてというわけではなくても、うまくいっているよ。この改善が、レースでは先週よりもいいフィーリングになるかもしれない。タイムアタックとレースペースは作戦が違うけれど、それだけ速く走る可能性があるということだから、レースにはある程度、自信をくれる」

■マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/予選:3番手

2021年MotoGP第2戦ドーハGP予選3番手 マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)

「今日、フロントロウを獲得するのはすごく難しかったよ。最初のタイムアタックではそれほどいいフィーリングはなかったんだけど、でも2回目のタイムアタックに入ってすぐ、バイクがよく走るとわかったんだ。正しくプッシュすれば、素晴らしいラップタイムが出せるとわかった」

「ラップタイムを見たときにはポールポジションかもしれないと思った。でも3番手だったね。彼ら(プラマック・レーシングのふたり)が速かった。つまり、『チャオ、ポール(バイバイ、ポールポジション)』ってことさ」

「明日についてはプランはない。速いリズムをつくりたい。ヨハンはこの週末をとても賢く進めてきているし、とても強いペースがある。それに、僕のチームメイト、ファビオ(・クアルタラロ)もそうだ。ジョアン・ミルもフリー走行4回目の最後では速かった。いつものことだけれど、とにかくスタートが重要なんだ。ポジションをあまり落とさないようにしよう」

「(開幕戦の優勝のあと)細かいところ、ライディングスタイルをほんの少し合わせた。風がとても強くて、特にセクター3は速く走ることはできなかった。明日、風が弱まれば、セクター3を速く走れると思う。そして、ペースも維持できる。でも全体的に、フィーリングはいい。ただ、レースについては難しいね。風もコンディションも、今日とはかなり違っているかもしれないから」

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