長崎・松浦魚市場再整備が完了 落成式に200人 国内初の高度衛生化施設

松浦魚市場施設再整備事業の落成式であいさつする友田市長=松浦魚市場

 松浦市が国や長崎県の補助を受け、2017年度から4カ年かけて進めていた松浦魚市場施設再整備事業が完了。3日、落成式が同市調川町の同魚市場であった。
 市と日本遠洋旋網(まきあみ)漁業協同組合(エンマキ、福岡市・加藤久雄代表理事)でつくる再整備完成記念実行委員会(委員長・友田吉泰市長)の主催。国や県、地元選出の国会議員、魚市場関係者ら約200人が出席した。出席者にはマスク着用のほか、検温や消毒、座席の間隔を十分空けるなどの新型コロナウイルス感染対策が施された。
 落成式では神事の後、友田市長が「再整備で、水揚げから選別、荷さばき、出荷や冷凍・保存まで屋内でできる国内初の高度衛生化閉鎖型施設に生まれ変わった。施設の機能を最大限に活用し、魅力を国内外にPRするとともに、松浦が水産物の食料基地となるよう努める」とあいさつした。
 同魚市場は1979年10月に開場。老朽化に伴い、最新機器を備えた屋内荷さばき施設のほか、県が大型の漁船が横付けできる浮桟橋2基を新設。日本遠洋旋網漁業協同組合も荷さばき所と直結した製氷・冷凍冷蔵施設を整備していた。総事業費は約150億円。

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