巨人・広岡 移籍後初安打は貴重な決勝適時三塁打 コロナショック吹き飛ばした!

勝ち越しの適時三塁打を放った広岡

コロナ禍で主力6人が登録抹消となる緊急事態の中、Gの新戦力が古巣相手に男を上げた。巨人が4日のヤクルト戦(東京ドーム)に2―1で辛勝。同点で迎えた7回に代打で登場した広岡大志内野手(23)が、移籍後初安打となる勝ち越し適時打を放ち、先発の今村に今季初白星をプレゼントした。

同点の7回二死三塁で「代打・広岡」がコールされた。右打者の広岡に対し、直前に代わった右腕・梅野の2球目、146キロの直球をフルスイング。フェンス直撃の適時三塁打に若き新戦力は喜びを爆発させ、スタンドからの大歓声に酔いしれた。

うれしい移籍後初安打初打点を最高のシチュエーションで決めた広岡は、お立ち台で「(緊張して)足が震えています」と率直な心境を明かし、ファンも思わず笑顔に。原監督も「非常に潜在能力は持っているし、非常にこうスケールの大きい選手ですから。結果がね、こういった形で、勝利をもたらしたというね、長打というのは非常に価値があります」と絶賛した。

この日、チームは重い空気に包まれた。丸、中島、若林が新型コロナウイルス感染が判明。接触頻度が高いと球団が判断した亀井、増田、北村を合わせた計6人が、NPBの「特例2021」に基づき登録を抹消。また、同日朝に球団で行ったPCR検査の結果、ウィーラーも陽性判定が出たため、急きょ試合開始直前にメンバーを外れるなど、チームに激震が走った。

それでも、主力が不在の中「代役」の活躍で見事接戦をものにした原巨人。リーグ3連覇、そして悲願の日本一奪回に向けて、どんな困難も乗り越えていく。

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