パイレーツの有望株・ヘイズ 左手首の炎症で10日間のIL入り

日本時間4月5日、パイレーツのデレク・シェルトンはカブス戦の開始前に有望株ケブライアン・ヘイズを左手首の炎症により10日間の故障者リストに登録することを発表した。シェルトンによると、前日の試合で途中交代したヘイズは初回の第1打席でスイングした際に左手首を痛めたという。レントゲン検査では異常がなかったものの、MRI検査によって炎症が判明し、プレーに支障があると判断されたため、大事を取って故障者リスト入りすることになった。

ヘイズは当初、数日間で戦列復帰できるとみられ、故障者リスト入りする予定はなかった。ところが、途中交代した試合から一夜明けて、試合前の練習を行った結果、プレーに支障があることが判明。シェルトンは「練習をさせてみたところ、10日間は治療に専念させるのが有意義であると判断した」と話している。

ヘイズの故障者リスト入りに伴い、タクシー・スクワッド(遠征に帯同する予備選手)に登録されているウィルマー・ディフォーがアクティブ・ロースター入りする見込み。また、ヘイズに代わる三塁手にはフィリップ・エバンスが起用され、ヘイズが抜けた2番にはケビン・ニューマンが開幕2試合の5番から昇格している。

現在24歳のヘイズは昨年9月にメジャーデビューし、24試合に出場して打率.376、5本塁打、11打点、OPS1.124の好成績をマーク。9月の月間最優秀新人に選出された。マイナー時代は打撃の評価はそれほど高くなかったものの、今年のオープン戦でも17試合で打率.431、2本塁打、9打点、OPS1.208と好調を維持。ゴールドグラブ級と言われる高い守備力も持ち合わせているため、好打好守の有望株として今季の新人王候補の筆頭に挙げる声も多かった。

今季は開幕戦の第1打席で先制アーチを放つ好スタートを切り、チームを牽引していただけに、有望株三塁手の離脱はパイレーツにとって痛手となる。短期間で復帰できそうなことは不幸中の幸いと言えそうだ。

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