契約延長が注目されるコンフォート 「野球に集中」を強調

フランシスコ・リンドーアと10年3億4100万ドルの契約延長を実現させたメッツでは、生え抜きの強打者であるマイケル・コンフォートの契約延長の動向も注目されている。ナショナルズで新型コロナウイルス陽性者が発生して開幕カード3試合が延期となるなか、コンフォートは「今は野球に集中している。(次カードの)フィリーズ戦に向けた準備に集中しているんだ」と語る。関係者によると、契約延長交渉はまだ本格化するには至っていないようだ。

コンフォートは「現時点ではそれ(=契約延長)について話すことには興味がない」と語っているように、メッツとの契約延長交渉について具体的な言及を避けている。レギュラーシーズン開幕日を交渉期限としていたリンドーアとは異なり、コンフォートはシーズン中にも交渉を行う意向を示しているが、スコット・ボラスが代理人を務めているため、交渉は難航することが予想されている。ジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ)が6年1億5000万ドルの契約を得たことを受け、「コンフォートは2億ドル以上の契約を求めるだろう」と予測する関係者もいる。

現在28歳のコンフォートは2019年に自己最多の33本塁打、92打点を記録し、昨季は54試合に出場して打率.322、9本塁打、31打点、OPS.927の好成績をマーク。メッツはコンフォートを主力選手の1人としてだけでなく、チームのリーダーとしても高く評価している。しかし、リンドーアとジェイコブ・デグロムという2人の高額年俸選手を抱え、来季はロビンソン・カノー(今季は薬物規定違反で162試合出場停止)も戻ってくるため、コンフォートとの契約延長に際限なく資金を注ぎ込めるわけではない。

メッツは今季限りでマーカス・ストローマンとノア・シンダーガードがFAとなり、先発投手の補強も必要となる。リンドーアとの大型契約が成立した今、コンフォートとの契約延長は難しくなっていると言えそうだ。

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